「安かろう悪かろう」から脱却 EV・スマホ・AIロボット⋯スマート商品で変貌する“中国製”

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新エネルギー車(NEV)をはじめとする「中国製スマート商品」は現在、外国人消費者にますます人気となっている。中国の自動車販売台数全体に占める新エネ車の割合は24年に40.9%になり、10年連続で世界首位を維持した。

新エネ車だけでなく、華為技術(ファーウェイ)の折り畳みスマートフォン、小米(シャオミ)の骨伝導イヤホン、杭州宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)のヒト型ロボットなど、次々に生み出される「中国製スマート商品」は世界で急速に評判が高まりつつある。

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中国社会科学院の余永定学部委員は、「中国製スマート商品」が産業チェーン、競争力、イノベーションなどの総合優位性によって、中国の直面する貿易上の障壁を打ち破り、世界の自由貿易体制と経済秩序を守る重要な役割を担っていると述べた。

中国製品の「安価で低品質」という既存イメージとは異なり、中国はここ数年、科学技術イノベーションと産業の高度化によって経済成長に新たな原動力をもたらし、中国製品の競争力を質的に向上させた。

人工知能(AI)が産業のイノベーションを推進する「中国製スマート商品」の波は、中国製品が新たなイメージと認知をもって世界に普及することを促している。

浙江省義烏市にある世界最大規模の雑貨卸売市場「義烏国際商貿城」の販売主はこのほど、中国発の(AIモデル「DeepSeek(ディープシーク)」を活用して自社商品を紹介する多言語動画を作成し、「世界向け販売のエキスパート」となった。

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世界で地政学的な衝突が激しさを増し、保護貿易主義が台頭するの中、中国経済は効率的で整った産業チェーンとサプライチェーン(供給網)、改善が続くイノベーション環境などによって、高い強靭(きょうじん)さを示している。

中国税関総署のデータによると、1〜4月のモノの貿易額は前年同期比2.4%増の14兆1400億元(約282兆8000億円)に上った。輸出額は7.5%増の8兆3900億元(約167兆8000億円)、うち電気・機械製品は9.5%増の5兆400億元(約100兆8000億円)で、輸出総額の60.1%を占めた。中国は1〜3月、世界170以上の国・地域への輸出が増加した。

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中国は現時点で、国連が定める国際標準産業分類(ISIC)の工業部門を全て網羅する世界唯一の国であり、220種類以上の工業製品の生産量が世界一を誇る。製造業全体の規模は15年連続で世界首位を維持し、科学技術・イノベーション型企業数は60万社を超えた。中国は世界の産業チェーン、サプライチェーン、バリューチェーンにおける重要なハブとなり、世界経済の安定に寄与し、新たな原動力を提供し続けている。【新華社天津】

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