TikTok、アプリ内ECをブラジルで開始 日本にも本格上陸へ

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中国バイトダンス(字節跳動)が運営するショート動画アプリ「TikTok」がこのほど、ブラジルでアプリ内電子商取引(EC)サービス「TikTok Shop」を開始した。これにより、ユーザーは動画やライブ配信を視聴しながら、同アプリ内でシームレスに商品を購入できるようになる。サードパーティアプリを介さない“動画視聴から購入まで”の導線が、新たなEC体験を生み出すと期待されている。

ブラジルは中南米最大の経済圏で、TikTokにとって米国、インドネシアに次ぐ世界第3位の市場とされている。アクティブユーザー数は1億1000万人を超え、特にZ世代を中心に圧倒的な支持を集めている。TikTok Shopは現在、米国、東南アジア、EU諸国など15の国と地域で展開されている。

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同サービスの大きな特徴は、ショッピング動画(商品紹介)やライブ配信(ライブコマース)機能を備えている点にある。コンテンツ内に購入可能なリンクが組み込まれており、ユーザーは動画を楽しみながら、気になった商品をその場で購入できる。企業やブランドだけでなく、インフルエンサーやクリエイターも販売の担い手として参入しており、SNSとECの融合が加速している。

一方、日本市場においても、2025年夏から秋にかけて(6月という情報もあり)の正式ローンチに向け、出店サポート体制や物流網の整備が急ピッチで進められている。なお、2023年頃から一部企業やインフルエンサーを対象に試験運用が行われてきたという。

今後は、「動画×EC」という新たな購買体験が、日本の消費者行動や小売ビジネスにどのような変化をもたらすのか、大きな注目が集まっている。

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(36Kr Japan編集部)

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