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英科学誌「ネイチャー」を発行する学術出版大手のシュプリンガー・ネイチャーは11日、研究論文の発表数などをもとに世界の大学や研究機関をランクした2025年版の「ネイチャーインデックス・リサーチリーダーズ」を発表した。中国はランキングで1位を維持し、研究論文の発表数(アウトプット)でも優位性が拡大した。
ランキングは2024年のデータに基づき、145の質の高い自然科学および健康科学の出版物に掲載された研究論文への貢献をまとめている。中国のシェア(対象論文において、特定の拠点の著者による貢献度を測る指標)は32122で、前年比約17%増加した。次いで米国(シェアは22083)、ドイツ、英国、日本、フランスの順だった。
ランキング上位10機関のうち、米国ハーバード大学の2位、ドイツ・マックス・プランク協会の9位を除く8機関は中国勢が占めた。中国科学院が1位を維持し、中国科学技術大学が3位、浙江大学が4位、北京大学が5位、中国科学院大学が6位、清華大学が7位、南京大学が8位、上海交通大学が10位だった。
アジア諸国の優位性が全体的に高まった。韓国はカナダ(8位)を抜いて7位に躍進し、インドは9位を維持した。優位にあった西側諸国は、調整後のシェアが2年連続で後退し、カナダ、フランス、スイス、英国、米国は少なくとも7%、オーストラリアとドイツは3%未満それぞれ減少した。
ネイチャーインデックスのサイモン・ベイカー編集長は「これらのデータが世界の研究情勢の根本的な変化を映し出している」と指摘。「中国の科学技術への継続的な投資は、質の高い研究成果の急速で持続的な増加につながっており、物理や化学などの分野において、米国を含む、これまで優位にあった西側諸国を大きく上回った」とした。
ランキングは毎年発表され、ネイチャーインデックスデータベースに属する。【新華社ロンドン】
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