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米電気自動車大手(EV)のテスラは7月23日、2025年4〜6月期決算を発表した。世界販売台数が前年同期比13%減の38万4100台に落ち込み、売上高は12%減の224億9600万ドル(約3兆3700億円)と2012年4〜6月期以来の減収となった。純利益は16%減の11億7200万ドル(約1760億円)だった。
テスラの世界販売台数は、2024年に初めて減少に転じ、25年に入ってからも下落傾向が続いている。25年1〜3月期は前年同期比12.96%減、4〜6月期はさらに減少幅が拡大した。
世界販売の3分の1以上を占める中国市場でもシェアの低下が鮮明になってきた。中国汽車流通協会によると、テスラの2025年1〜6月の中国販売台数は前年同期比5.4%減の26万3400台だった。市場シェアは4.8%と22年の7.8%から大きく下落している。
テスラは中国販売の回復を狙い、2025年に入ってから複数回の値下げを実施してきたが、この秋ついに中国市場専用の新型SUV(スポーツ用多目的車)「モデルY L」を発売する。
決算発表直前の7月16日、テスラは中国のSNS「微博(Weibo)」の公式アカウントに「ModelY L、金秋見!」と投稿し、今秋の発売を予告した。業界関係者によると、価格は40万元(約840万円)前後で、モデルYとモデルXの中間程度になる見込みだという。
中国では現在、SUVの人気が急上昇している。中国汽車流通協会の統計では、2024年の中大型SUVの国内販売台数は前年比で52.5%増加し、164万6000台となった。うちEVなどの新エネルギー車が133万1000万台と8割を占めた。
このほか、テスラはモデルYの低価格バージョンの発売も予定している。モデルYをベースに一部高級装備を省き、約20%のコスト削減を実現したという。6月には試作品の初回生産を開始しており、近く量産体制に移行し、10〜12月期に発売する計画だという。
*1ドル=約150円、1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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