iOS 14とiPhone12のコンセプトデザインがネット上で公開 アップルはiOS 13の失敗を挽回できるか

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アップルのオペレーティングシステムiOS 13に関する様々な不具合が報告される中、iOS 14のコンセプト動画が早くもネット上で公開された。

先日、ユーチューバーのthe Hacker 34が動画投稿サイト「Youtube(ユーチューブ)」上に「Meet iOS 14 Concept」と題する動画を公開した。同動画ではユーザー待望の新機能が数多く示されている。

まずはアイコンデザインの更新だ。iOS 13から大きな変更はなく、細部の調整が多く行われたかたち。特筆すべきなのは、ホーム画面のアイコンを自由に配置できる点だ。このコンセプトデザインではアイコンの並べ方を「デフォルトモード」と「自由配置モード」から選択できるようになっている。「自由配置モード」では、アイコンを好きな位置までドラッグして配置できる。

アイコンが自由配置された画面(the Hacker 34のコンセプト動画より)

次に着信通知画面の変更だ。着信があった際、従来のように画面全体を着信通知画面に切り替えることなく、ポップアップ・ウィンドウで表示することで、ユーザーがそれまで行っていた操作を邪魔しないようになっている。この他、スリープ時でも一部の通知を画面に表示する「Always On Display」機能でカラーアイコンを表示でき、入力した言葉に関連するアニメーション絵文字(GIF画像)の表示機能なども追加されている。

着信通知のポップアップ・ウィンドウ(the Hacker 34のコンセプト動画より)
GIF画像の入力画面(the Hacker 34のコンセプト動画より)

最も注目すべき機能は、「スプリットビュー(Split View)」とApple IDの簡単切替だ。画面の端に「ドック(Dock)」を表示させ、ドック内のアプリアイコンを画面中央にドラッグすれば、画面の上下または左右に2つのアプリを同時に表示できる。また、「設定」画面の一番上のID画像を左右にスライドするだけでApple IDを切り替えられる。

ドックの表示画面(the Hacker 34のコンセプト動画より)
Apple IDの切替画面(the Hacker 34のコンセプト動画より)

上記機能の多くは既にAndroid対応のスマートフォンで実現されているものだが、アップルが今後の製品でこれらの機能を採用するかは、今のところ分かっていない。iOS 14は来年の「世界開発者大会(WWDC)」で公表される見込みだ。

iOS 13は、ダークモードやアプリ起動の高速化などの新機能を追加したにもかかわらず、相次ぐ不具合によりユーザーから不満が続出した。iOS 13.2.2へのアップデートで問題が解決されると期待されたが、新たな問題が生じてしまった。wifiとBluetoothの接続が安定しない、バッテリーの消耗が早いなどの不具合が再び発生した上、バグも頻繁に発生したことにユーザーは不満を募らせている。iOS 14へは期待が寄せられているものの、アップルのオペレーティングシステムは過去の栄光を失いつつある。

iOS 14だけでなく、iPhone12に関しても情報が飛び交っている。

米スマートフォン専門ニュースサイト「PhoneArena」が公表したコンセプト画像によると、iPhone12のハイライトは広角・超広角・望遠・ToFカメラから構成されるクアッドカメラのようだ。新しく実装されるTofカメラは、ポートレートモードを改善すると同時にAR(拡張現実)機能をサポートすることもできるという。スリム化したノッチとよりシャープになったエッジの設計は「ジョブスの美学」への回帰を示唆している。

米スマートフォン専門ニュースサイトPhoneArenaより

iPhone12には120Hzリフレッシュレートのディスプレイ、5nm(ナノメートル)のA14プロセッサ、5G技術対応チップおよびUSB Type-Cが搭載される可能性があるという。5Gへの対応で出遅れたアップルは、今後の製品開発で挽回を図る考えのようだ。iPhone12の発売時には、iOS 14が標準搭載されると予想される。
(翻訳:田文)

※冒頭写真は米スマートフォン専門ニュースサイトPhoneArenaより

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