中国のコネクテッドカー産業が急拡大、自動運転搭載車が新車販売の6割超に

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「2025世界インテリジェント・コネクテッド・ビークル(WICV)大会」が16~18日、中国北京市で開催される。中国工業情報化部設備工業一司の郭守剛副司長はこのほど開かれた記者会見で、同部がコネクテッドカー産業の発展を高く重視し、技術開発、基準の設定、応用・普及に力を注ぎ、産業発展の推進で次に挙げる前向きな成果を収めたと紹介した。

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①産業規模が急速に拡大した。状況に応じて手動運転に切り替える自動運転の「レベル2」を搭載した乗用車は、1~7月の累計販売台数が775万9900台に上り、新車販売全体の62.6%を占めた。第5世代移動通信システム(5G)に対応する、セルラー通信を使った車両と外部をつなぐ技術「セルラーV2X(C-V2X)」の搭載車両は300万台を超えた。

②重要技術の開発で進展があった。中国はスマートコックピット、自動運転などを含む整った産業チェーン体系を構築し、人工知能(AI)の基盤技術となる大規模言語モデル(LLM)が多くの車両に搭載され、センサーや「C-V2X」技術などはいずれも、世界トップレベルに達している。

③モデル区が着実に拡大した。国家級実証モデル区は17カ所となり、「車・道路・クラウド一体化」試行都市20カ所の建設が進んでいる。試験走行用に開放されたモデル道路の総延長は3万5000キロ以上、試験走行車両用ナンバープレートの発給枚数は1万枚を超えた。

④基準体系の改善が進んだ。中国では、これまでに88件の国家・業界基準が発表され、統合型運転支援システム、自動運転システム、自動緊急ブレーキシステム(AEB)など基準の開発が急がれている。また、自動運転に関連する国際基準・法規の策定・協議にも深く関与している。【新華社北京】

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