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ファーウェイが来年発表するとされている新機種「P40」シリーズについて、「世界初のグラフェンバッテリー搭載」「5眼カメラ搭載」などの情報が飛びかっている。これについて、ファーウェイ・フランスの公式ツイッターが23日付で「ファーウェイはスマートフォンのハイスペック機種にグラフェンバッテリーを採用する世界初のメーカーになる」と投稿したが、まもなく削除されている。理由は不明だ。
シンガポール大手紙「聯合早報」も先日、ファーウェイの次のフラッグシップ機にグラフェンバッテリーが搭載されると報じたが、これに関しファーウェイは無言を貫いている。
いずれにせよ、バッテリー技術の壁を打ち破ることは各メーカーが立ち向かう難題だ。その解決策として、充電時間を短縮し使用時間を延長するグラフェンバッテリーは好ましい選択肢であることも確かだ。しかし、グラフェンバッテリーは安全面などで多くの問題も抱えており、現段階では商用化は難しいとされている。
P40シリーズに関する噂は途切れることがない。
インターネット上に出回るレンダリング画像によると、P40のリアカメラはL字型に並んだクアッドカメラ(4眼カメラ)だ。上位版の「P40 Pro」では「ペンタカメラ(5眼カメラ)」を搭載するとの情報もある。ディスプレイはP40が6.1~6.2インチ、P40 Proが6.5~6.7インチのOLEDディスプレイで、P40 Proは画面が側面にまで回り込んだ「ウォーターフォール・ディスプレイ」だ。バッテリー容量5500mAh、50W急速充電、SoCは5Gモデム搭載の「Kirin990」、SA(スタンドアロン)・NSA(ノンスタンドアロン)に対応したデュアルモード5G機種だという。
これまで未発表のスマートフォンのレンダリング画像を公開し、多くを的中させてきたことで有名なSteve Hemmerstoffer氏によると、P40のフレームは金属製で、下部にはUSB Type-Cポート、SIMカードトレイ、スピーカーグリルがあり、右側面に電源ボタンと音量ボタンがある。3.5ミリのイヤホンジャックは見当たらない。
Apple製品に精通していることで有名な「天風国際証券(TF International Securities)」のアナリスト郭明錤(ミンチー・クオ)氏によると、P40 Proはペリスコープ(潜望鏡)式レンズを採用し、世界で初めて10倍光学ズームをスマホに搭載する。クオ氏がサプライヤー筋から入手した情報では、ファーウェイはすでに関連コンポーネントの調達を行っている。同氏はまた、ペリスコープ式レンズを搭載したファーウェイ製スマホの2020年の出荷台数を前年比310%増の3700万台と見積もっており、P40 Proの価格については4000~5000元(約6万3000~7万8000円)と予想している。
ファーウェイのコンシューマー事業部リチャード・ユー(余承東)CEOは先日のインタービューで、P40シリーズは2020年3月にフランスで発表するとしている。OSはAndroid 10をベースとした自社OS「EMUI」を採用するという。
Pシリーズとmateシリーズはファーウェイを代表するハイスペック機種だ。中国国内でのシェアはアップルをはるかに超えている。香港の市場調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチによると、ファーウェイは中国のハイスペック機市場の8割以上を独占している。ただしグローバル市場ではアップルが絶対優勢だ。アップル製ハイスペック機のシェアは52%、ファーウェイは12%で3位に甘んじている。
(翻訳・愛玉)
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