理想汽車「MEGA」が走行中に出火——1万1411台をリコール、EV安全性に新たな懸念

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中国上海市で10月23日、電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(Li Auto)のミニバン「MEGA」が走行中に車体下部から突然火花が出て、およそ数十秒後には車体全体が炎上し、最終的に車両は骨組みだけを残して焼失した。運転手と助手席の同乗者はすぐに脱出したため、人的被害はなかった。事故車は現在、関係当局などによる検証・検査が進められており、詳しい事故原因はまだ特定されていない。

中国では10月13日、小米(シャオミ)のEV「SU7」が追突後に炎上し、車内に取り残された運転手が死亡する事故が起こっており、社会の関心がEVの安全性に集まっているなかで今回の事故が発生した。

シャオミ「SU7」がまたも衝突炎上事故、格納式ドアハンドルが開かず運転手死亡

理想汽車は10月31日、車の所有者に謝罪。2024年に生産した1万1411台のMEGAをリコール(回収・無償修理)すると発表した。対象となる車両は、冷却液の防腐性能が不十分なため、特定条件下でバッテリーなどの冷却用アルミ板が腐食し、液漏れを起こす可能性があり、極端な場合にはバッテリーの熱暴走につながるという。

理想汽車の李想最高経営責任者(CEO)のWeiboアカウントより

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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