中国バイドゥ、7〜9月期は2500億円の赤字に転落 AIシフトが鮮明に

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中国ネット大手の百度(バイドゥ)は11月18日、2025年7~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比7%減の312億元(約6900億円)、純損益は112億3200万元(約2500億円)の赤字となった。前年同期は76億3200万元(約1700億円)の黒字だった。非米国会計基準(Non-GAAP)ベースの純損益は38億元(約840億円)の黒字となった。

注目は今回初めて業績を発表した人工知能(AI)事業で、売上高が前年同期比で約50%増加し、96億元(約2100億円)となった。内訳は、AIクラウドが33%増の42億元(約920億円)、AIアプリケーションが6%増の26億元(約570億円)、AIマーケティングサービスは262%増の28億元(約610億円)だった。

百度は11月13日、生成AIの基盤モデル「文心大模型(ERNIE)5.0」を発表した。同社は2023年3月に生成AI「文心一言(ERNIE Bot)」を公開して以降、AI分野に累計1000億元(約2兆2000億円)以上を投資している。

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また、自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービス「蘿蔔快跑(Apollo Go)」の7~9月の世界での配車回数は、212%増の310万回となった。2025年に入り、Apollo Goはグローバル展開を加速しており、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで初の自動運転テスト許可証を、アブダビでは初の完全無人での商用運行許可を取得。10月にはスイスの国営系バス会社PostBusと戦略提携を結び、自動運転交通サービス「AmiGo」を共同展開すると発表した。

無人自動運転、バイドゥ・ウェイモ・テスラの米中3社が競争激化 タイム誌

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(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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