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中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)は11月18日、2025年7月~9月期決算を発表した。電気自動車(EV)や人工知能(AI)など「イノベーション事業」は営業損益が7億元(約150億円)となり、四半期ベースで初めて黒字化を達成した。4~6月期は3億元(約66億円)の赤字だった。
EV事業の売上高は283億元(約6200億円)と過去最高を記録し、イノベーション事業全体の98%を占めた。7~9月の出荷台数は前期比33.8%増の10万8800台、平均販売価格(ASP)は2.5%増の26万元(約570万円)だった。高級装備の新型SUV「YU7」シリーズの販売割合が増加した。
1~9月の累計出荷台数は約26万6000台となった。10月の4万台超を加えると、年間目標の35万台を1カ月前倒しで達成できる見通しだ。現在の成長ペースが続けば、年間出荷台数は40万台に近づく可能性がある。
シャオミの盧偉氷総裁は、2026年もEVの出荷台数は増加を続ける一方で、粗利率は低下する可能性があると説明した。中国では26年1月から、自動車取得税の減免措置が縮小されるため、粗利率への影響は必至で、業界全体の価格競争が激しくなるとみられる。
盧総裁は、シャオミとしては自ら価格競争を仕掛けるのではなく、製品革新によって需要を喚起していく方針を示した。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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