バーガーキング、中国事業の8割超を売却 現地投資会社と共同運営で店舗拡大目指す 

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中国の投資会社「CPE源峰」は11月10日、北米外食大手レストラン・ブランズ・インターナショナル(RBI)傘下のファストフードブランド「バーガーキング」と戦略提携を締結し、合弁会社「バーガーキング中国」を設立すると発表した。持ち株比率はCPEが約83%、RBIが約17%となる。

CPEは初期投資としてバーガーキング中国に3億5000万ドル(約540億円)を出資し、店舗拡大などを支援する。また、バーガーキング中国の全額出資子会社はRBIと20年間のマスターディベロップメント契約を締結し、中国でのバーガーキングブランドの独占的な開発権を取得する。

CPEは、中国のティードリンク大手の「蜜雪冰城(MIXUE)」や金宝飾の「老舗黄金(ラオプー・ゴールド)」、アートトイ大手の「泡泡瑪特(POP MART)」などに出資したことで知られる。

バーガーキングは2005年、上海市静安区に中国本土1号店を出店した。マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどよりもかなり遅れての参入とあって、中国市場の拡大は進んでおらず、現在の中国店舗数は約1250店にとどまる。24年の1店舗あたり売上高は40万ドル(約6200万円)と、世界の主要10市場で最も低かった。CPEとの提携で、35年までに中国店舗数を4000店以上に拡大する計画だという。

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中国では現在、外資系ファストフードブランドが新たな局面に直面している。市場規模は大きいものの、地元ブランドの台頭や消費の二極化が進んでおり、大手ブランドも中国戦略を調整する必要に迫られている。

最近では、米スターバックスが中国の投資会社「博裕資本(Boyu Capital)」と合弁会社を設立し、中国事業を共同運営すると発表。合弁会社の評価額は約40億ドル(約62000億円)で、博裕資本が最大で60%の株式を保有することで合意したという。

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*1ドル=約155円で計算しています。

(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)

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