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エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)の開発ツールを提供する「原力霊機(Dexmal)」がこのほど、シリーズAの追加ラウンドでアリババグループから資金調達した。9月には蔚来資本(NIO Capital)などから資金調達しており、シリーズAでの累計調達額は10億元(約220億円)近くになったとみられる。
原力霊機は2025年3月に設立されたスタートアップ企業で、「賢く、有用で、信頼できるロボットの開発」を使命に掲げる。中心メンバーには、AI分野の研究やプロダクト開発でトップレベルの実力者がそろう。創業者で最高経営責任者(CEO)の唐文斌氏は、コンピュータサイエンスの第一人者である清華大学の姚期智教授に師事し、AIスタートアップ「曠視科技(Megvii)」の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)を務めた人物だ。
独自開発したエンドツーエンドのマルチモーダルモデル「MMLA」は、マルチセンサー、大規模言語モデル(LLM)、視覚言語モデル(VLM)、視覚言語アクション(VLA)モデルおよび世界モデルの基盤能力を高度に統合。AIの汎化を実現し、多様なシナリオやタスク、ロボットの構造に対応する。深層学習ライブラリ「PyTorch」をベースに開発したVLAツールボックス「Dexbotic」は、エンボディドAI分野の開発者向けにオープンソースで公開されている。また、オープンソースのロボットプラットフォーム「Dexbotic Open Source-W1(DOS-W1)」を通じ、ロボット利用のハードルを下げ、ロボットのメンテナンスや改造の利便性向上を後押ししている。
同社は、米Hugging Face(ハギングフェイス)と共同で、世界初となる大規模な実機ベースのエンボディドAI評価プラットフォーム「RoboChallenge」を立ち上げたことでも注目を集める。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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