AIエージェント特化のマーケットプレイス「MuleRun」誕生、3日で20万円稼ぐクリエイターも

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人工知能(AI)エージェントを取り扱う世界初のマーケットプレイス「MuleRun(騾子快跑)」が2025年9月16日、全てのユーザーに開放された。

MuleRunには、さまざまなタイプのAIエージェントが出品されている。特定の分野に詳しく経験豊富なクリエイターが、自身のスキルをワークフロー化したAIエージェントを提供し、ユーザーは必要なエージェントを従量課金でいつでも利用できる。

例えば、3Dデスクトップマスコットの制作に画像生成AI・Nano BananaをベースとしたAIエージェントを使う場合は、1回あたり0.5ドル(約80円)ほどだ。MuleRunは運営者としてトラフィック管理、取引処理、ドル建て決済などを担うことから、「AI版淘宝(タオバオ)」とも呼ばれている。

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大きなポイントは、クリエイターが収益を得られることだ。例えば、前述の3Dデスクトップマスコット制作のAIエージェントは、Nano Bananaへの注目度が高まった時にMuleRunに出品された。ユーザーは画像を1枚アップロードし、実行ボタンをクリックするだけでフィギュア風の画像を生成できる。このAIエージェントを出品したクリエイターは3日間で1200ドル(約19万円)を稼いだ。

具体的なニーズがあり、簡単に利用できれば、マーケットプレイスにはトラフィックとお金が集まる。MuleRunによると、2025年9月25日時点で登録ユーザー数は21万人に上り、クリエイター4000人以上が登録を申請、うち500人以上が審査を通過した。

MuleRunの創業者・陳宇森CEOは早くから、ヒットするAIに必要なのは高い性能ではなく、具体的かつ現実的な問題を解決する能力だということを見抜いていた。

MuleRunのプロモーション画像

陳CEOは中国トップクラスのハッカーだった。浙江大学を卒業すると、サイバーセキュリティ技術競技会CTFで最も優秀な成績を収めているチーム・藍蓮花(Blue-Lotus)に加入した。同チームは清華大学の学生を中心に構成されている。

陳CEOは2014年、藍蓮花のメンバー3人と共に、サイバーセキュリティを手がける長亭科技(Chaitin Tech)を設立、5年後に中国電子商取引(EC)大手アリババグループに買収された。同氏はその後も、データセキュリティ企業やゲーム関連企業などを相次いで設立、25年初めにAI分野に進出し、MuleRunはアリババグループからの出資も獲得した。

AIはハルシネーション(幻覚)を起こすため、人間の作業を満足に手伝えるレベルには達していない。しかし陳CEOは、SOP(標準作業手順書)の割合を増やし、そこにAIモデルを組み合わせるという確実性の高い方法を見つけた。例えばSOPを8割、AIモデルを2割で組み合わせれば、AIエージェントは実用的かつ再現可能で、収益化を実現できるようになる。

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MuleRunはこの考え方をさらに発展させて、反復性があり比較的単純なパソコン作業をAIエージェントに代替させ、それを扱う世界最大のアウトソーシングプラットフォームを目指すことにした。

陳CEOは「反復作業や手間のかかるこまごまとした仕事はAIに任せ、人間は読書や音楽鑑賞、ペットと遊ぶなどもっと生活を楽しむべきだ」と語った。

*1ドル=約156円で計算しています。

(翻訳・大谷晶洋)

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