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中国IT大手アリババグループは2月16日、次世代のAIモデル(LLM)「Qwen3.5-Plus」をオープンソース化した。本モデルは推論、プログラミング、エージェント機能など幅広いベンチマークテストで高い性能を示し、特に視覚理解分野の権威ある評価では複数項目で最高水準を記録した。
同社によると、Qwen 3.5は汎用エージェントの能力を評価する「Berkeley Function Calling Leaderboard V4(BFCL-V4)」や検索エージェントを評価する「Browsecomp」といったベンチマークで、グーグルの「Gemini 3 Pro」やOpenAIの「GPT-5.2」をいずれも上回る性能を示したという。

技術面では、ハイブリッドアテンション機構や超スパース型の混合専門家モデル(MoE)アーキテクチャ、ネイティブ対応のマルチトークン予測(MTP)、さらにはシステム安定性の最適化を組み合わせることで、計算資源を抑えながら高い性能を引き出せる設計となっている点が特徴だ。限られた算力でも高い知能性能を実現できることが強みとされる。
特筆すべきは、視覚エージェント機能を備え、画面内容に対する理解と推論が可能で、複数のアプリケーションを跨いだ操作にも対応している点だ。デモンストレーションでは、スケッチからコードを生成したり、複数ステップにわたるインターフェースタスクを遂行したりできることが示された。
価格面でも競争力を打ち出す。Qwen 3.5-PlusのAPI利用料は100万トークンあたりわずか0.8元(約18円)で、Geminiのわずか1/18だ。高性能と低コストを両立させることで、開発者や企業の利用拡大を狙う。
Qwenを基盤に開発されたAIアシスタントアプリ「千問(Qianwen)」とそのPC版には既に「Qwen 3.5-Plus」が導入されている。開発者はAIオープンソースコミュニティの「ModelScope(魔搭社区)」や「HuggingFace」から新モデルをダウンロードできるほか、アリババクラウド(阿里雲)」経由でもAPIサービスを取得できる。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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