AI時代の本格到来 「ギークプラス」のロボット技術が物流のスマート化を推進

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AI時代の本格到来 「ギークプラス」のロボット技術が物流のスマート化を推進

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2019年11月26日〜27日、36Krは北京国際会議中心(China National Convention Center)において「2019WISE 新商業大会」を開催した。このイベントに招待された「ギークプラス(極智嘉)」の創業者である鄭勇CEOは、物流業界の効率化へのニーズと、それを実現するための同社のスマート物流ソリューションについて語ってくれた。
以下は鄭勇氏の講演内容の抄訳。

ギークプラス創業者・鄭勇CEO

昨年11月上旬に行った「双11(ダブルイレブン)」のセールの際、ギークプラスは72時間で合計811万件の荷物を出荷した。これは中国さらには世界において、物流ロボットによる大規模出荷の数少ない成功例である。

技術の進歩と効率化が必要、物流のスマート化における巨大な潜在ニーズ

ここで皆さんと物流マーケットについての考え方を共有したい。私たちがマーケットについて確信していることは、今後、物流は変化を迫られるということである。これには2つの理由がある。

1つ目の理由は高齢化である。中国が享受してきた人口ボーナスは失われつつあり、2018年に60歳以上の人口比率は約18%となった。今のところ、中国の労働人口は比較的余裕があり、60歳の老人を3.2人の労働力で支えている。しかし30年後には1人の労働力で3.6人の高齢者を支えなければならない。それを実現するためには今の10倍以上の効率化が必要となるが、いかにしてそれを実現するか。私たちはオートメーション化、ロボット技術、AIが大きな役割を担うと考えている。

もう1つの理由はAI時代の到来である。世界は第四次産業革命、つまりAI時代に突入している。ロボット、AI、IoT、クラウドコンピューティングなどの技術が急速に私たちの生活を変えている。物流には多くの単純な重複業務があり、これらはAIによる処理に置き換えが可能である。物流のアップグレードには非常に大きなビジネスバリューがある。

私たちがマーケットについてもう1つ確信していることは、物流業界には柔軟性と敏捷性が必要であるということだ。次世代の若者は個性的なセンスや趣味を追求するが、このため小売企業は売れる商品を予測しづらくなっている。双11や「618(6月18日のセール)」のような多くの人々が熱狂するオンラインセールの裏側で、小売りブランドは悲喜こもごも味わっており、販売量の激増によってサプライチェーンと物流は大きな圧力に直面している。もし多数の注文をうまく処理できなければ、企業が最後に直面するのは売上増ではなく災難である可能性が高い。

また、マクロ経済は周期的に変化しており、現在のマクロ経済は下降期か、あるいは上昇前の停滞期にある。このような状態の中、多くの企業はいかにして生き残るかということを考えている。企業にとって、フレキシブルなシステム、自分たちが迅速に変化していく能力、そしてマーケットの変化に対する素早いフィードバックは欠かせない要素である。

このような状況から、フレキシブルなロボットシステムは、物流、生産、あるいは他の多くのビジネスシーンにおいて非常に大きなニーズがある。私たちが最も注目している物流ロボット分野だけを見ても、350億ドル(約3兆8000億円)を超えるグローバルマーケットがある。さらに物流プロセス全体のオートメーション化を考えると、そのトータルソリューションとシステムには3倍以上のマーケット規模の拡大が見込まれる。これが、AIロボットによるスマート物流分野に当社が専念する最大の理由である。

AIロボットによるスマート化で海外進出

ギークプラスは2015年に設立され、同年の双11にはロボットによる初の仕分けシステムを正式リリースした。その後、多くの大手ECプラットフォームにおいて数々の成功事例を生み出してきた。私たちは海外にも進出している。海外では日本で最初に事業展開し、現在はドイツと米国にも支社を設立し、世界20カ国・地域をカバーしている。

私たちのAIは主に2つに分類される。1つ目のAIは、室内でのロボットのセルフナビゲーションにより無人運転を実現する。ロボットは環境を感知する能力があり、障害や危険を事前に判断できる。もう1つのAIは、倉庫において数十台から数百台のロボットの共同作業を管理する。このような効率の最適化においては最適解がなく、システムは常に即時性と効率の間でバランスをとる必要がある。

ギークプラスのロボットは全世界で出荷台数が1万台を超えており、実施済みのプロジェクト面積も70万平方メートルを超える。また顧客にロボット技術によるスマート倉庫ソリューションを提供しているほか、私たち自身も物流企業であると言える。当社はロボットシステムを配置した20万平方メートルの自社倉庫を運営し、顧客にサードパーティー倉庫あるいはシェア倉庫サービスを提供しており、ロボットのオペレーション経験を絶えず積み重ねてきた。技術的能力に加え、こうした経験は他のロボット企業に対する私たちのアドバンテージでもある。

ギークプラスは海外マーケットの開拓を継続している。当社は中国のスマート技術を代表して、世界の各産業を変化させていくことを真に目指している。技術もロボットも血の通わない冷たいものだが、私たちが行っているビジネスは血が通った温かいものである。私たちが作り出すのはビジネスバリューであり、社会的価値である。
(翻訳・普洱)

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