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36Krは複数の情報源から、2019年末に「バイトダンス(字節跳動)」が運営する人気ショート動画アプリの「抖音(Douyin、海外版TikTokという)」と「テンセント・ミュージック(TME)」が、音楽著作権に関する提携に合意したことがわかった。 筆者が確認したところ、テンセント傘下の音楽サービス「Kugou Music(酷狗音楽)」、 「Kuwo Music(酷我音楽)」 及び「QQ Music(QQ音楽)」がすべて抖音のプラットフォームに入っていることが明らかになった。
今回の提携について両社にもコメントを求めたが、未だに回答は得られていない。
テンセントとバイトダンスの間が得がたい協力関係に至ったのだ。これまで競合企業に対して著作権侵害訴訟および対抗訴訟を行ってきた両社が、最終的に「音楽」で結び付いた。
テンセントとの協力により、抖音のショート動画はより合法的に音源の使用ができるようになる。一方、テンセント・ミュージックは重要な音楽配信チャネルを確保できる。つまり、テンセントはコンテンツを提供し、抖音はトラフィックを誘導するという相互補完的効果が期待できるということだ。
音楽との関連が非常に強いショート動画プラットフォームとして、抖音は音楽著作権に関する体制の強化に注力し続けている。 2018年、同社は世界3大レコード会社であるユニバーサルミュージック、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナー・ミュージック・グループと提携したほか、中国の「Taihe Music(太合音楽)」、「Modern Sky(摩登天空)」といった著名レコード会社からも音楽使用許可を取得した。さらに、同社は独自にミュージシャンを育成するために、2018年に「See Music Project」を開始した。また海外版では、才能あるミュージシャンを発掘、支援するためのプロジェクト「「TikTok Spotlight」を立ち上げた。
テンセント・ミュージックは同分野では最も多くの音楽著作権を保有している会社であり、最近ユニバーサルミュージックの一部の株も取得した。今回の提携により、抖音のコンテンツライブラリはさらに充実する。
2019年下半期には、テンセント・ミュージックは、もう一つの人気ショート動画「快手(Kuaishou、海外版Kwaiという)」と協力関係を築いた。また傘下のQQ Musicも、人気動画サイトビリビリ(bilibili)とパートナーシップを結び、両社のリソースを活かし、新曲のプロモーションやミュージシャンの育成において協力しあっている。
ストリーミング音楽プラットフォームとショート動画プラットフォームの関係は、緊密になりつつある。
(翻訳・Ai)
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