外資系車メーカー、中国で電動化加速 研究開発投資も拡大

ドイツ自動車大手アウディはこのほど、中国市場向けの純電動セダン「A6L e-tron」を発売した。生産は吉林省長春市にある中国第一汽車集団との合弁会社「奥迪一汽新能源汽車」が担う。

同社は、アウディが中国で初めて設けたEV専用生産拠点。「A6L e-tron」は「Q6L e-tron」に続き、同拠点で生産され発売される2車種目の戦略モデルとなる。中国EV市場での競争力強化につなげる狙いだ。

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外資系自動車メーカーによる電動化の動きは加速している。2025年末には独フォルクスワーゲン(VW)が、ソフトウエア子会社のCARIAD中国や中国EVメーカーの小鵬汽車(Xpeng)と共同開発したCEAアーキテクチャーを投入し、これを採用した新型車「ID.UNYX 07」の安徽工場での生産を開始した。今年3月には、VWと小鵬が共同開発した初のモデル「ID.UNYX 08」もラインオフした。

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トヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」のEV研究開発会社を中国に設立し、中国独自の研究開発体制を構築。日産自動車も電動化の研究開発に100億元(約2300億円)を追加投資し、製品開発の主導権を中国チームに移管した。

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部品分野でも外資によるイノベーション投資が進んでいる。独ボッシュは2027年末までに人工知能(AI)の研究開発に25億ユーロ(約4700億円)以上を投資する計画で、自動車関連事業は中国と欧州を中心に展開する。

中国の自動車市場は、新エネルギーへの転換やスマート化が急速に進んでいる。外資系メーカーにとって重要な拠点となる中外合弁企業も、新たな成長余地を見据えた布陣を強化している。【新華社長春】

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