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新型コロナウイルス肺炎の拡散の影響により、旧正月休暇が終わったにも関わらず、何百万人もの中国人が家に閉じこもることになった。
厳しい情況が続いている中、小売業、飲食業、サービス業及び旅行関連産業など、多数のオフライン企業が大きな打撃を受けている。しかし、誰もが新型肺炎の拡大で悪影響を受けているわけではない。
ゲーム業界の沸騰
人々が家に閉じ込められているため、恩恵を受けている分野の筆頭は「ゲーム」である。
中国検索大手百度(バイドゥ)の検索数を反映する「百度指数(バイドゥインデックス)」では、「ゲーム(遊戯)」というワードは、新型肺炎が広がり始めて以来、常に高数値にある。検索数のピークは、1週間前の最大値より60%も増加した。
アップルストアのアプリ収益ランキングで1位、2位を占めているのは、テンセントが手掛けたゲーム「和平精英(Game for Peace)」と「王者荣耀(Honor of Kings)」だ。
特に興味深いのは、コロナウイルスの影響で伝染病シミュレーションゲームの「Plague Inc.」が急に爆発的な人気を博したことだ。最終的にウイルスを世界中に蔓延させて、人類を滅亡へ導いたプレーヤーが勝つという設定のこのゲームは、8年前に発売されたものだが、中国では今年1月21日からアプリダウンロード数1位が続いている。
また、ゲーム業界に関わるインフルエンサーにも影響があった。過去数週間にわたって、ほとんどのゲーム関連インフルエンサーは、フォロワー数とエンゲージメント数を増やし続けいる。その中で、もっとも名前が知られているのは「猫七(MaoQi)」というインフルエンサーで、先月に比べフォロワーがほぼ100万人増えた(前月比20%増)。
フィットネスアプリの活況
ウイルスの伝染拡大を防ぐため、中国全国にあるジムはほぼ全て閉鎖されている。フィットネス愛好者は、運動を続ける選択肢の一つとして、フィットネスアプリに注目した。
中国でもっとも人気のあるフィットネスアプリ「Keep」は、旧正月(1月25日)の前には中国iOSアプリランキングで260位だったが、2月2日時点ではすでに79位まで上がってきている。しかも、勢いが止まる気配は全くない。
Keepも実店舗を抱えているが、営業停止になると、同社はすぐにショート動画アプリの
「抖音(douyin、海外版はTikTokという)」を活用し、フィットネスレッスンのライブ配信を始めた。コーチは1日3レッスンをライブで配信する。レッスンの視聴は無料なので、たった5日間でKeepの公式抖音アカウントのフォロワーは18%増加し、25万8000人となった。
任天堂が開発したフィットネスアドベンチャーゲーム「リングフィットアドベンチャー」も、家に引きこもっている人々にとって、重要アイテムとなっている。同商品は通常約550元(約9000円)で販売されているが、転売業者のショップでは800元(約1万3000円)〜1500元(約2万5000円)まで値上がりしている。ところが、それにも関わらず数千もの注文が殺到した。
<続き:売れたのはマスクだけではない 新型肺炎、好影響を受けるテック企業も(二)>
(翻訳・Ai)
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