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新型コロナウイルス肺炎の拡散の影響により、旧正月休暇が終わったにも関わらず、何百万人もの中国人が家に閉じこもることになった。
厳しい情況が続いている中、小売業、飲食業、サービス業及び旅行関連産業など、多数のオフライン企業が大きな打撃を受けている。しかし、誰もが新型肺炎の拡大で悪影響を受けているわけではない。
<高値転売でも注文殺到の任天堂リングフィット 新型肺炎、好影響を受けるテック企業も(一)>
リモートワークツールが不可欠に
旧正月の休暇はもうすぐ終わりだが、ほとんどの中国企業が、感染リスクを低減させるために従業員に対して在宅勤務指示を出した。
そのため企業向けのコラボレーションアプリが活躍のときを迎えた。アリババ開発のビジネスツール「釘釘(Ding Talk)」は、わずか数日間でアップルストアの2位まで急上昇した。
テンセントの企業向けのコミュニケーションアプリ「WeChat Work」も、リモート作業を促進するために一連の新機能をリリースした。例えば、以下のような機能だ。
・最大300人のオンライン会議機能
・ライブ動画機能
・リアルタイムで従業員の健康状況を更新&共有する機能
「新型」インフルエンサーの誕生
武漢と中国を応援していこうという国民の気持ちに乗せて、武漢の実況やウイルス関連の情報を積極的に発信しているライブ配信者は多くのフォロワーを獲得した。
抖音のデータを取ってみると、2月3日時点で最も人気のあるインフルエンサーは涂磊(Tu Lei)だった。彼は新型肺炎に関する情報を真摯な姿勢で説明する動画を毎日のように配信した結果、1日最大300万ものフォロワーが増加した。
需要拡大で絶好調の越境EC
世界アプリ市場データと分析ツールを提供する「App Annie」の2月3日のデータによると、「ショッピング」というカテゴリのランキングでは、上位5つのアプリのうち、2つが越境ECアプリだった。2位の「洋蔥(Omall)」と3位の「海豚家(Haitunjia)」だ。
利用者数急増の理由の一つは、消費者が中国でほぼ品切れのフェイスマスクや消毒製品などを買い求めていることだ。こういった製品には、過去数週間にわたって数十万件の注文があった。
新型コロナウイルスは、ここ数週間の中国の多くの人々のライフスタイルを変えた。消費パターンの変化に伴い、いくつかの産業を後押ししている。
危機とは、リスクを伴うがチャンスも潜んでいるものだということだ。
(翻訳・Ai)
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