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折り畳み式スマートフォンが世間をひとしきり賑わせた昨年に続き、今年も関連の話題が続きそうだ。
米特許商標庁(USPTO)は今月4日(現地時間、以下同)、アップルが折り畳みディスプレイの設計に関する特許を取得したと発表した。その名称は「Electric devices with flexible displays and hinges(フレキシブルディスプレイとヒンジを有する電子機器)」だ。アップル関連情報に特化したニュースメディア「AppeInsider」がこれを報じた。
中にはモバイル機器に関する設計案が含まれており、折り畳み可能な筐体に柔軟性を持ったディスプレイが搭載されるとしている。ディスプレイ表面をしっかり保護する前提のもと、本体を二つ折りにできると記されている。
このディスプレイは折り曲げる際に折り目部分がやや外側に開いて折り目を太くし、動作の半径を大きくして応力を最小化する。そのスムーズな動作を実現しているのが可動式ヒンジだ。
アップルがこれを製品化するのかは定かではないが、先んじて折り畳み式スマホを発表しているのがサムスン、ファーウェイ、モトローラの3ブランドだ。
サムスンは昨年、少数生産だが「Galaxy Fold」発売に漕ぎつけた。サムスンのIT&モバイルコミュニケーション部門を統括する高東眞(コ・ドンジン)氏は、先月に米ラスベガスで開催された世界最大の家電・技術見本市「CES 2020」で、同機種がすでに40~50万台を売り上げたと述べている。
また一部海外メディアの報道によれば、昨年11月に発売したファーウェイの「Mate X」は販売台数がすでに10万台に達している。
モトローラは6日、同社初となる折り畳み式スマホ「Motorola Razr」をフラッグシップ機種として発売した(※米国市場のみ)。
各社とも先を争って折り畳み式スマホを発表しているものの技術面では未完成で、トラブルも続出している。世界初の折り畳み式スマホとして華々しくデビューしたGalaxy Foldは、発売前の試験段階でディスプレイのゆがみ、破損、また折り目が残ってしまうなどの不具合が発覚し、急きょ発売を延期した。発売後もこれらの問題を完全に解決したわけではない。Mate XやMotorola Razrもこれに似たり寄ったりだ。
サムスンは米サンフランシスコで11日に最新の折り畳み式スマホ「Galaxy Z Flip」を発表する。複数メディアの報道によると、今回の製品は上下に折り畳む設計で、耐久性もさらに強化され、価格は前機種よりも若干手ごろなものになる可能性がある。
ファーウェイも今月中には新しい折り畳み式スマホ「Mate Xs」を発表するとみられている。こちらもヒンジ部分がより進化し、丈夫で耐久年数も長くなり、より形状を維持できるようになったと伝えられている。
※アイキャッチ画像はInstagramアカウント「bro.King」提供
(翻訳・愛玉)
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