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アップルは、年内にもトラックパッドを搭載したiPad用キーボードをリリースする計画だという。現在、キーボードは量産に向けた準備段階にあり、今年後半に新型「iPad Pro」と同時に発表される見通し。有料ニュースメディア「The information」が伝えた。
情報では、トラックパッドを搭載した新しいiPad Pro向けキーボードは現行製品に類似した素材を採用し、iPhoneの受託製造企業フォックスコン(富士康)が生産を請け負うとのこと。
アップルが新たなキーボードをリリースするとの情報はこれまでにもリークされていたが、The informationの報道でさらに多くのことが明らかになった。情報筋の話では、トラックパッドを搭載したキーボードは、「ノートPCの代わりに使えるiPad」というイメージをより鮮明にするためだとしている。
昨年にiPadOSがリリースされ、すでにiPadでマウスが使用できるようになっているが、矢印ではなく指でタップしているかのような丸いポインタが表示され、どちらかというと「Assistive Touch」の延長という印象だ。しかも設定画面のアクセシビリティを開いて接続する必要がある。
トラックパッド搭載のキーボードが発売されれば、iPadのマウス機能は向上し、ノートPCに劣らない使用感になるだろう。軽く、どこでもサッと広げて使えるため、デザイナーやイラストレーターなどの専門職にとって使い勝手が増すはずだ。
この数年、アップルは第二世代「Apple Pencil」やiPad版「Photoshop」、iPadOSなどをリリースし、iPadはプロユースに耐えるデバイスへと進化を続けてきた。この「プロ仕様」がiPadのアピールポイントになっている。
今春にもアップルは背面トリプルカメラ搭載の新型iPad Proをリリースすると伝えられている。
アップル製品に詳しい「天風国際証券(TF International Securities)」のアナリスト郭明錤(クオ・ミンチー)氏のリポートによると、2020年版iPad Proは11インチと12.9インチの2モデルで、11インチは現行と同じアルミ素材、12.9インチはガラス製の背面パネルになる予定。いずれもA14プロセッサを搭載するほか、12.9インチには薄く高解像度のミニLEDを採用するともいわれている。
市場調査会社ストラテジー・アナリティクスによれば、2019年第4四半期のタブレット端末の出荷台数は、アップルのiPadが1350万台で首位、続いてサムスン700万台、アマゾン490万台、ファーウェイ430万台、レノボ250万台となっている。世界のタブレット市場でトップの座を守っているiPadだが、昨年のクリスマスシーズンにiPad Proの需要が激減した影響で、同四半期のiPad出荷台数は7%減少した。
※画像はアップル公式サイトより
(翻訳・畠中裕子)
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