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中国スマートフォン大手のOPPO傘下、ハイエンド機種を主に展開する「OnePlus」が新製品発表会をオンラインで開催し、最新フラッグシップモデルとなるOnePlus 8シリーズを発表した。同シリーズには、OnePlus 8とOnePlus 8Proの2機種があり、他のフラッグシップモデルと同様にCPUはクアルコムのSnapdragon 865、高速ストレージUFS 3.0を採用しているほか、OnePlus 8Proには次世代低電力メモリLPDDR5が搭載されている。
OnePlus 8シリーズはこれまでと同様にディスプレイに重点を置いており、サムスン製のAMOLEDパネルを搭載している。OnePlus 8Proのディスプレイは、解像度が3168×1440、リフレッシュレートが120Hz、10ビット階調で10億7000万色まで表示可能だ。スマホの主な用途であるアプリ操作、動画再生、スマホゲームなどにおいて、快適に動作するよう最適化されている。
OnePlusの劉作虎CEOによると、現在主流の動画のフレームレートは30fpsだが、OnePlus 8シリーズは動画用の独立チップを搭載し、MEMC(動き予測・補間)によって2つのフレーム間のパラメータを計算しフレームの最適化を行い、フレームレートを最高120fpsまで引き上げることができる。またディスプレイの表面には反射を抑える第5世代のアンチグレアガラスを採用している。同氏は発表会の壇上で「2020年最高のディスプレイだ」と語った。
OnePlus Pro8は劉氏が「OnePlus史上最大の電池容量」と語る4510mAhのバッテリーを搭載し、ケーブルを使用した有線充電のほかに、初めてワイヤレス充電に対応した。専用の充電スタンド「Warp Charge 30」との組み合わせにより、30Wの高速ワイヤレス充電が可能になる。
カメラ構成は、4800万画素のメインカメラ、超広角カメラを含むクアッドカメラとなっている。メインカメラには1/1.4インチの大型イメージセンサーを採用することで受光面積が大幅に増え、高速なオートフォーカス機能も備えている。
高性能のハードウエアを搭載するスマホ各社のフラッグシップモデルは重量が増加する傾向にあるが、OnePlus 8は重さ180g、厚さ8mmで、iPhone11 Pro maxと比べても46g軽い。OnePlus 8シリーズはデザインにおいても、カラーバリエーション、素材、加工技術の面で進化を遂げている。
OnePlus 8シリーズの価格はOnePlus 7シリーズに比べて1000-2000元(1万5000-3万円)高くなっており、OnePlus 8は3999元(約6万円)から、OnePlus 8Proは5399元(約8万2000円)からとなっている。本体カラーが青系の「ウルトラマリンブルー」、黒系の「オニキスブラック」は、4月17日からECプラットフォーム「京東(JD.com)」、アリババの「天猫(Tmall)」および家電量販大手の「蘇寧(Suning)」で販売されている。
市場調査会社「Counterpoint」のレポートによると、2019年第3四半期のハイエンドスマートフォン市場における売上高はApple、サムスン、ファーウェイに次いで、OnePlusが第4位となった。OnePlus全体の売上高のうち、海外での売り上げが約7割を占めている。
しかし、新型コロナウイルスの影響によって2020年第1四半期の海外市場での売り上げが伸び悩む中、中国国内ユーザーへプロモーション強化のため、劉氏は発表会終了後に人気インフルエンサー羅永浩氏のライブ配信に参加し、抽選イベントに参加し、新製品のプロモーションを行った。
劉氏はまた発表会の壇上で、米最大の通信キャリア「ベライゾン(Verizon)」との提携を発表し、米国でミリ波5G対応のOnePlus 8を発売すると発表した。これは「Tモバイル(T-Mobile)」に続く米国の主要通信キャリアとの提携となり、同社は米国市場における更なる規模拡大を目指す。
発表会では、299元(約4500円)のワイヤレス充電スタンド「Warp Charge 30」、249元(約3700円)のワイヤレスヘッドセット、149元(約2200円)のカーボンカバーも同時に発表された。
画像提供:OnePlus
(翻訳・普洱)
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