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4月27日、中国EC最大手アリババグループ傘下ECモール「天猫(Tmall)」、「淘宝(タオバオ)」の総裁を務めている蒋凡氏が、不倫疑惑で処分されたとの発表があった。
1985年生まれの蒋凡氏は、上海の名門大学復旦大学を卒業後、米Google中国の創業メンバーなどを経て、モビリティデータサービスを手掛ける「友聯」を創設。2013年、同会社を8000万ドル(約86億円)でアリババに売却すると同時に、アリババグループへ入社。2017年、淘宝総裁に就任し、昨年天猫の総裁と法定代表者にも抜擢された。
4月17日、蒋氏の妻と見られる人物による中国版Twitter「微博(Weibo)」への投稿で、彼と中国トップインフルエンサー(KOL)張大奕との不倫疑惑が浮上した。
それを受け、張が所属するKOLを活用したECビジネスを展開する会社「如涵(RuHnn)」の株価が暴落した。淘宝はその如涵の8.56%の株式を保有している。また張氏自身も、淘宝のライブコマース(淘宝直播)においてトップの実績を持つ配信者だ。
同事件を受けアリババは社内調査を実施し、天猫、如涵および張大奕との間に不正利益があるかどうかを調べると発表していた。本日その処分が、下記の通り決定された。
1)アリババグループのパートナーから除名
2)M7(グループ高級副総裁)からM6(グループ副総裁)へ降格
3)前年度分の賞与・奨励金は全て取り消し
アリババは、ビジネスにおいて不正行為はなかったものの、会社の文化や価値観に悪影響を与えたので懲戒処分を下したという。蒋凡はその若さと明晰な頭脳で、アリババの次期CEOを期待されていたが、この騒動でキャリアが台無しになりそうだ。
(翻訳、編集・Ai)
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