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中国IT大手テンセント・ホールディングス(騰訊控股)は5月13日、2020年第1四半期の決算報告を発表した。1Qの売上高は前年同期比26%増の1080億6500万元(約1兆6300億円)で、ブルームバーグ予想の1010億7000万元(1兆5200億円)を上回った。 当期純利益は、前年同期比6%増の288億9600万元(約4360億円)となり、これもブルームバーグ予想の236億4200万元(約3570億円)を上回っている。
テンセントの収益は、主に付加価値サービス、フィンテックサービス・法人向けサービス、広告サービスの4事業からなる。
2020年第1四半期の付加価値サービスの売上高は、前年同期比27%増の624億2900万元(約9425億円)。 そのうち、オンラインゲームの収益は31%増の372億9800万元(約5630億円)で、 主に中国国内のスマホゲーム及び海外ゲームの成長によるものだ。
ソーシャルネットワークの売上高は23%増の252億3100万元(約3800億円)。 これは主に、ゲーム内課金や音楽・動画ストリーミング配信サービスなどデジタルコンテンツサービスの増収によるものだ。
フィンテックおよび法人向けサービスの収益は、前年同期比22%増の264億7500万元(約3995億円)。 これは電子決済やヘルスケアプラットフォームの増収と、オフィスツール・教育プラットフォームなどを支えるクラウド事業の増収によるものだ。 財務報告書によると、クラウド事業は新型コロナの影響で打撃を受けており、前年同期比で減収となったが、 テレワークツール「騰訊会議(Tencent Meeting、海外版VooV Meeting)」はこの状況下で逆に成長し、ユーザー数が6倍も増えたという。
オンライン広告収入は前年同期比32%増の177億1300万元(約2670億円)。2019年、テンセントは、メッセンジャーアプリ「WeChat(微信)」の「朋友圈(投稿共有機能)」における1人当たりの1日広告露出回数を2回から3回に増やした。一方、メディア広告収入は10%減の31億2100万元(約470億円)となり、2019年第2四半期から4四半期連続で減少した。減収の理由は、マクロ経済の低迷やスポーツイベントの中止などによるものだ。
ユーザーデータを見ると、全世界におけるWeChatのMAU(月間アクティブユーザー数)は、前年同期比8.2%増の12億250万に達した。また、ミニプログラムの伸びも好調で、DAU(デイリーアクティブユーザー)は4億人を突破した。
本記事を公開した時点で、テンセントの株価は0.32%安の429.6香港ドル(約5934円)で、時価総額は4兆1000億香港ドル(約56兆6880億円)となっている。
(翻訳・Ai)
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