家電大手「格力電器」、董事長が自らライブ配信で商品販売 3時間でネット店舗の年間売上高に迫る

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5月10日の夜、中国大手家電メーカー「格力電器(GREE)」の董事長兼総裁の董明珠氏がショート動画アプリ「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」でライブ配信を行った。先月「抖音(Douyin、海外版は「TikTok」)」で初めてライブ配信を行った際はネット接続が不安定で販売実績も思わしくなかったが、前回の教訓を生かし、また董氏のセールス能力も発揮した結果、取引額は3時間で3億1000万元(約46億5000万円)にのぼった。

今回のライブ配信で、董氏はまず快手の有名ライバー(配信者)である二驢氏とその妻の平栄氏、司会者の李鑫氏と一緒に商品を販売。その後、ライブ配信から少し離れてメディアの取材を受け、夜9時に有名ライバー李佳琦(Austin)氏と朱広権氏のライブルームに登場した。今回のライブ配信は快手の有名ライバーの力を借り、紹介する商品も変更するなど、前回よりも内容が多彩なものになった。

前回、抖音で行ったライブ配信後に最も売れたのは価格が一番安いモバイルバッテリーだった。他の商品は価格が高くなるごとに販売数が減り、6000元(約9万円)以上の商品はほとんど売れなかった。

そのため同社は戦略を変更。快手では比較的価格の安い小型家電から紹介を始めた。董氏がまず紹介したのは携帯できるボトル型のミキサーだ。販売価格は199元(約3000円)、快手で購入すれば30元(約450円)のクーポンが使えるため169元(約2500円)となる。董氏はライブ配信で自らスイカジュースを作ってみせた。

同様のキッチン家電には格力傘下ブランド「大松(TOSOT)」の155元(約2300円)のグリル鍋や579元(約8700円)のスマート炊飯器がある。そのほか、快手のライブルームでは数千元(数万円)前後の大型家電、例えば1949元(約2万9000円)のクーラーや1648元(約2万4700円)の冷蔵庫などが紹介された。

開始30分後、3つの商品の売上額が1億元(約15億円)を突破。100分で取引額は2億元(約30億円)を超え、最終的には3時間で3億1000万元(約46億5000万円)に達した。董氏は以前、同社のオンライン店舗は昨年の年間売上高が3億5000万元(約53億円)だったと明かしている。つまり、3時間のライブ配信がオンライン店舗の年間売上高にせまる勢いだったという事だ。

董氏はライブ配信の途中でビジネス誌「中国企業家(CHINA ENTREPRENEUR)」のインタビューを受け、今後は自身のライブルームを作り、定期的にライブ配信を行うと語っている。

ライブ配信の中で董氏は新型コロナウイルスによって同社が受けた影響について語っている。「わが社は第1四半期、300億元(約4500億円)の売り上げを失ったが、これで会社が駄目になったわけではない。そもそも企業の発展に起伏はつきものであり、勇敢に立ち向かって行かねばならない」

4月29日、格力は第1四半期(1月~3月)の決算を発表している。第1四半期の売上高は前年同期比49.7%減の203億9500万元(約3060億円)、株主に帰属する純利益は同72.53%減の15億5800万元(約234億円)となった。

(翻訳・山口幸子)

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