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5月15日、米ナスダック上場の中国ネット通販大手京東集団(JD.com)は、2020年3月31日までの第1四半期の財務報告書(未監査)を発表した。
同社第1四半期の売上高は前年同期比 20.7%増の1462億元(約2兆2100億円)で、ブルームバーグ予測の1366.66億元(約2兆600億円)を上回っている。
2020年3月31日現在、同社の過去12カ月間のアクティブユーザー数は3億8740万人で、前年同期比24.8%増となっている。 業界全体は比較的低迷した四半期であるにもかかわわらず、京東の新規アクティブユーザー数は2500万人以上増えている。特に傘下の格安ECプラットフォーム「京喜」の成長率は高かった。
突然世界を襲った新型コロナ感染症はEC市場にも打撃を与えたが、京東の物流事業はその中でも比較的順調だった。 2020年3月末時点で、京東物流(JD Logistics)は730以上の倉庫を運営しており、管理するクラウド倉庫を含めた倉庫総面積は約1700万平方メートルとなっている。新型コロナウイルス拡大が始まった1月21日から3月31日までの間で、京東物流は医療救急物資7000万件以上を運び、世界中から1万トン以上の医療救急物資や生活物資を湖北省に輸送した。
2020年の年次総会で京東物流の王振輝CEOは、2019年の物流事業は売上高目標と利益目標の両方を達成しており、かつ期待を超えたと発表した。
京東物流のIPOについては外部の憶測が尽きない。英ロイター通信は、京東物流は2020年前半に香港証券取引所またはニューヨーク証券取引所での上場に向けて80~100億ドル(約8570億円〜1兆700億円)を調達する予定で、これにより同社の評価額は約300億ドル(約3兆2000億円)になると報じた。
そのほか、工業部品に特化したECプラットフォームを展開している子会社の「京東工業品」は、紀源資本(GGV Capita)、セコイア・キャピタル・チャイナ(Sequoia Capital China Fund)、CPEなどの投資機関と、シリーズAにおける2億3000万ドル(約246億円)の資金調達契約を締結したことも明らかになった。資金調達後の評価額は20億ドル(約2140億円)を超え、同業界における最高額となるという。
(翻訳・Ai)
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