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5月25日、日本のゲーム制作会社「マーベラス」が、中国のIT大手テンセント・ホールディングス(騰訊控股)の完全子会社「Image Frame Investment」(以下「IFI社」)と資本業務提携を結んだことを発表した。IFI社は第三者割当増資及び既存株主からの売り出しにより約71億円でマーベラスの株式を取得。取引完了後、マーベラス株の保有比率は20%で外部筆頭株主になる。また今回の合意に基づきIFI社からマーベラスに取締役が1名派遣されることとなり、6月23日の定時株主総会で取締役選任議案が提出される。
マーベラスの有名ゲームタイトルには『牧場物語』、『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』などがある。テンセントとマーベラスは、2019年3月に『牧場物語』のモバイルゲーム展開でライセンス契約を交わしている。エース経済研究所のアナリストである安田秀樹氏はブルームバーグ社の取材に対し、「テンセントの今回の投資の狙いはおそらく、中国ハイテク企業のゲームビジネスにとって最後のフロンティアの1つである家庭用ゲーム機向けのゲーム開発ノウハウを日本企業から学ぶことだろう」と述べている。
テンセントはこれまでにも中国国外のゲーム制作会社に出資を行っており、バトルロイヤルゲーム『フォートナイト』を開発した米「Epic Games」の株式を48.4%、フィンランドのモバイルゲーム企業「Supercell」の株式を84.3%、バトルロイヤルゲーム『プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PUBG)』を開発した韓「KRAFTON(旧Bluehole)」の株式を8.5%取得している。
(翻訳・浅田雅美)
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