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シャオミのエコシステム(生態圏)内企業の「雲米科技(VIOMI)」が、スマートホーム関連製品を次々と発表している。世界初の5G対応ディスプレイ付き冷蔵庫、NA/NSA対応の端末「VIoT 5G CPE」に次いで、リビング用の5G対応スマートスクリーン「21Face」を発表した。
4Gの環境下でのIoT製品のネットワーク接続には問題が多い。ルーターなどの端末が原因で減速することもあれば、多数装置接続やアクセス増加によりネットワークの切断や遅延が生じたりもする。
雲米の創業者、陳小平CEOによると、同社のスマートスクリーン「21Face」はクアルコムの5Gモデムチップ「Snapdragon X55」を搭載し、セットトップボックス、ルーター、ネットワークゲートウェイなどに替わり家の隅々にまで5Gネットワークを提供できるという。また、市場の多くのスマートスクリーン製品の中で特に重視されている8K映像やクラウドゲームもサポートしている。
また、同社のスマートスクリーン製品は「AIインタラクティブカメラ」を内蔵しており、3Dジェスチャーセンサー、距離センサーを利用して、ジェスチャーコントロール機能が備わっている。スマートスクリーンはスマートホームのハブとして機能し、他の家電の小さなディスプレイと情報をシェアすることができる。例えば、バスルームの鏡、キッチンの冷蔵庫、部屋のスピーカーなどのディスプレイとインタラクティブな通信が可能となる。
雲米以外にも、ファーウェイや同社のサブブランド「Honor(荣耀)」など多くの企業が同様の製品を発表している。スマホメーカーOPPOやそのサブブランド「realme」なども製品開発中だ。ユーザーはスマートテレビを使うことに徐々に慣れつつあり、この種の製品の市場競争力はますます大きくなっている。雲米はまだスマートスクリーンの販売価格を公表していないが、今後の市場展開は注目に値する。
今回、雲米はスマートスクリーン以外に、浄水器、大型ディスプレイ付き冷蔵庫、洗濯機、レンジフードなどの製品を発表した。
家の中でスマート化率が最も低い場所はキッチンだ。雲米の製品の中でもキッチン製品の市場シェアが最も低い。シャオミとの提携によるスマートキッチン製品が売上総利益率の低下を招いたことがその一因かもしれない。2019年決算報告によると、第4四半期の売上総利益率は19.9%しかなく、上場以来最低の水準を記録した。
低価格路線は雲米が従来型の家電メーカーとの競争に勝ち、市場を切り拓く助けにはなっているが、どのように売り上げを増やすかが今の課題だ。同社は2019年10月に高価格路線のハイエンドブランド「coKiing」を設立し、傘下の製品の大部分をそこに統合した。
今回の発表会では、家庭向けプライベートクラウド「Home SaaS」も発表された。このクラウドソリューションは、映画や音楽、ストレージ、オンライン教育などのサービスを提供し、アプリをダウンロードしなくても利用可能だ。将来的には、ゲームの版権、ストレージスペース、教育プログラムなどのコンテンツビジネスや、広告サービスなどの付加価値サービスが、雲米にとってより重要になるかもしれない。
(翻訳・普洱)
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