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3月から試験営業を始めたスマホ&IoT家電大手のシャオミ(小米科技)が運営する金融サービス「小米金融(Xiaomi Finance)」傘下の香港のバーチャルバンク(仮想銀行)「天星銀行(Airstar Bank)」が、6月11日に正式に開業した。天星銀行は普通預金の口座残高が2万香港ドル(約28万円)まで、預金金利を年率3.6%に引き上げた「スタークラス」の預金サービスを打ち出している。
香港のバーチャルバンクは科学技術と金融の結晶である。 香港金融管理局(HKMA)の定義によれば、バーチャル銀行はインターネットまたはその他の形式の電子伝送チャンネルを使用してサービスを提供する銀行である。そのため、実店舗を持たず、低運用コストという強みがあり、24時間365日のサービスを提供可能で、主に個人や中小企業などの小口顧客を対象に、預金の預け入れ・引き出し、ローン、決済、為替、投資・資産管理などのリテールバンキングを提供している。シャオミCEOの雷軍氏は自身の「微博(Weibo)」で「これは小米金融のビジネスにおける新たなマイルストーンだ」とコメントしている。
天星銀行は、香港初のバーチャルバンク「衆安銀行(ZA Bank)」に続く2番目の香港のバーチャルバンクだ。現在、小米金融傘下では、サードパーティ決済、インターネット少額貸付、銀行、バーチャルバンク、保険仲介、金融保証、消費者金融の事業ライセンスを取得している。シャオミが先頃発表した2019年の財務報告書によると、インターネット広告、ゲーム、金融、ECを含む「インターネットサービス事業」が2019年は前年比24.4%増の198億元(約3000億円)に達している。
バーチャルバンクは、中国本土外における事業展開でも金融インフラとしての役割を果たすことができる。シャオミのほか、アリババ、EC大手「京東(JD.com)」、保険大手「平安(Ping An)」などの中国のインターネット企業や金融企業もバーチャルバンク業界に参入している。
(翻訳・浅田雅美)
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