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7月22日、ロイター通信は関係者からの情報として、保険大手「中国平安集団(Ping An Group)」傘下のフィンテック企業「陸金所(Lufax)」が早ければ2020年中の米国上場を目指していると報道した。報道によると、上場に向けた対応のため、陸金所はバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、香港上海銀行(HSBC)、JPモルガン・チェースなどの投資機関を起用したという。この情報について、陸金所はコメントを控えている。
陸金所は、平安集団傘下で最大のフィンテックユニコーンであり、包括的オンライン資産管理及び個人ローン技術プラットフォームを運営している。2019年末時点で、平安集団は陸金所の株式40.61%を保有している。中国平安集団の2018年の年次報告書によると、陸金所は2018年のシリーズCで資金を調達し、多くの国際的な有名投資機関を出資者として迎え入れ、その時の資金調達後の評価額が394億ドル(約4兆1500億円)に達していた。現在、平安集団傘下で香港に上場している医療ポータル「平安好医生(Ping An Good Doctor)」(証券コード:01833)の評価額は184億7000万ドル(約1兆9400万円)、米国ニューヨークに上場するフィンテック企業「金融壹賬通(OneConnect Financial Tech)」(ティッカーコード:OCFT)の評価額は93億3600万ドル(約9830億円)に達し、2018年の陸金所の評価額はこの2社の現在の評価額を合わせた額を上回っており、上場は有望視されている。
2019年12月末時点で、陸金所プラットフォームの登録ユーザー数は4420万人で、同年初から9.1%増加し、顧客の資産規模は3468億6600万元(約5兆2200億円)で、同年初から6.1%減少している。
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