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ハーバード・イノベーション・ラボを拠点とするブレイン・マシン・インターフェース(人間の脳とコンピューターを接続する生体インターフェース)の中国系スタートアップ「BrainCo」が、人の脳で操作できるBrainOSの研究成果を発表した。
IoE(Internet of Everything)の時代に「人と機械のインタラクション」は究極の命題になっている。中でも、「ブレイン・マシン・インターフェース」は科学技術界で注目されており、最も可能性を秘めた方向性の一つだ。
ブレイン・マシン・インターフェースとは、人の脳と機械(遠隔操作できるハードウェアを含む)、インターネットの間に「架け橋」をかけ、脳と機械の双方が出す電気信号を「架け橋」を通して互いに感知できるようにすることだ。それにより、脳が直接バーチャル世界につながり、意思疎通ができるようになる。
現在、ブレイン・マシン・インターフェース技術には2種類ある。一つは BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)、もう一つは BCI(ブレイン・コンピュータ・インタフェース)だ。そして、システムと脳の接続方法により、侵襲式と非侵襲式に分けられる。
BrainOSが採用しているのは非侵襲式で、脳にチップを埋め込む必要がなく、装着した装置を通してシステムが脳波(EEG)や筋電信号(EMG)などの信号を集めて処理する。チップを埋め込む場合に比べ、受け入れられやすい方法だ。
今回の発表会では、脳波画像生成技術が披露された。同技術を使うと、人が見ているものや想像しているものを復元できる。つまり、読心術のように、考えていることを示すことができる。ただ、同技術を使うにはMRIなど大型機械が必要となる。
披露されたもう一つの技術「遠隔入力」はより実用的で、使う機会も多いだろう。
この技術はBrainCoが構築した筋電制御システムを使い、腕に伝わる手の筋肉からのEMG信号を集め、人の手の動きの意図を的確に判断して処理する。現在、このシステムはすでにBrainが開発したスマート義手に使われている。
今回披露されたBrainOSは、「BMIoT(人と機械、モノを結ぶインターネット)」という独自の理念を中心に据えて開発されたシステムだという。このシステムは二つの部分に分けられる。一つはブレイン・マシン・インターフェース技術を活用したもので、システムを使って居住空間、車、携帯電話などの設備をコントロールする。もう一つは、ユーザーの状態を追跡し、適切な介入や提案を行う。
例えば、人が携帯電話を使うとき、ブレイン・マシン・インターフェースを備えた設備が脳波を検知して端末に知らせることで携帯の操作ができる。さらに、仕事で忙しい時に電話がかかってくれば、人は「思う」だけで電話を受けたり切ったりできる。
このほか、BrainCoは衣食住、交通から工業、リハビリなど生活のさまざまな場面での技術の活用を模索しているようだ。(翻訳・二胡)
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