【Startup Update】20年7月〜8月、中国ベンチャー投資概況&重要投資案件まとめ

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【Startup Update】20年7月〜8月、中国ベンチャー投資概況&重要投資案件まとめ

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中国ベンチャー投資市場の概要

2020715日から815日の間、中国ベンチャー投資市場では前期比12%増となる384件の資金調達が行われた(上場や買収を除く)。業界ごとの投資件数では、先月の統計でトップ5だった企業サービス、医療ヘルスケア、ハードウエア、消費生活が上位にとどまった反面、自動車交通が5位から9位に転落し、金融が新たにトップ5入りした。

投資ステージ別では、戦略的投資が全体の39.3%と大きな比率を占めているほか、エンジェルラウンドやシリーズAなどアーリーステージのスタートアップが特に中国投資家からの注目を集めていることが分かる。

この1カ月間の投資市場にスポットを当て、重要投資案件が市場に与える啓発や注目業界の動向を追ってみたい。また日本語のデータベースにも関連業界の有望企業20社を追加した。

重要投資案件

■不動産開発「恒大集団」傘下の不動産管理会社が約3300億円の戦略的投資を受け、分離上場へ

不動産管理企業はアセットライトビジネスで、キャッシュフローが潤沢という強みを持つ。2020年上半期だけでも、中国の不動産管理企業24銘柄の株価は平均54.32%上昇した。現時点で21社ほどが不動産管理事業を分離して香港での上場を申請している。今回「恒大集団(エバーグランデ・グループ)」が分離上場で調達する資金は、総額211億元に上るとみられる。出資者には「中信集団(CITIC Group)」や「光大控股(China Everbright)」などの大型国有企業、「セコイア・キャピタル・チャイナ」や「雲峰基金(Yunfeng Capital)」などトップクラスのファンド、テンセントや「周大福(Chow Tai Fook)」などの大企業が名を連ねている。

 ■中国の自動車情報サイト「汽車之家」が約2700億円の戦略的出資を獲得

 「汽車之家(Autohome)」は中国最大の自動車情報サイトで、自動車に特化した情報プラットフォームとしては最も古い。自動車購入の際に見られる情報の食い違いを解決する目的で創設され、自動車情報から購入、メンテナンス、コミュニティサービスまで幅広く扱っている。

2019年に同サイトのアクセス数は1日平均10億人に達し、モバイル版のデイリーアクティブユーザーも3780万人を超えるなど、自動車情報を扱うサービスのトップに躍り出た。インターネットの普及によりECが急増したものの、自動車のような高額商品の場合は実際に見て購入する必要がある。このため、販売店とユーザーの橋渡しをする汽車之家のようなプラットフォームが好調なのだ。 

今回の出資者は保険や銀行、投資などを扱う金融グループ「中国平安保険公司(Ping An Insurance)」。

 ■ゲーム配信プラットフォーム「虎牙」がテンセントから約800億円を調達、「闘魚」と統合へ

 「虎牙(Huya)」はゲームの実況動画をメインに扱う動画プラットフォームだ。画面上を流れるコメントやバーチャルギフトなどの機能を使って、動画配信者とリアルタイムの交流が行える。

2020年初め、新型コロナウイルス感染症の大流行で人々の生活様式に大きな変化が生じた。多くの地域で外出制限が敷かれたことでゲーム実況も特需を迎え、市場規模は200億元(約3100億円)を突破、2021年には400億元(約6200億円)近くにまで拡大すると見込まれる。

ゲーム実況の分野では虎牙が市場シェア45.9%でトップに立ち、テンセント傘下の「闘魚(Douyu)」が36.5%ですぐ後につけている。テンセントはこの2つのプラットフォームの統合を進めており、業界ツートップの合併が実現すれば市場をほぼ独占することになる。

 今回の合併はテンセントの投資部門が発起人となり進めているもので、テンセントにとってもデスクトップ版のユーザーの統合を図り、今後の発展戦略の布石を打つものとなる。

注目分野のトレンド考察

■企業サービス

期間中、企業サービス分野で96件の投資案件があった。中国が「新インフラ建設」戦略を打ち出してから、デジタルインフラ構築を担うITおよびIoT維持管理サービス、ITインフラなどのソリューションが投資家たちの注目を集めている。

ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI

HCIはコンピュータシステムにおける計算、ストレージ、ディザスタリカバリ、メンテナンスといった基本機能を、仮想化機能と標準的なハードウエアだけを用いて実装し、一元化されたプラットフォームで管理するアーキテクチャのことだ。HCIにより、システムの性能、信頼性、効率の向上が期待され、全体の保有コストも削減できる。

このHCIを手がける「SmartX」は2013年創業で、7月にシリーズB+とシリーズC2億元(約31億円)の資金調達に成功している。自社開発の分散型ブロックストレージを中心にさまざまなモジュールやソリューションを組み合わせ、企業クラウド向けの高性能のストレージおよびコンピューターのリソースプールを提供している。主な顧客には金融、医療、大型製造業、小売チェーン、不動産などITへの依存度が高い業種の企業が多い。調査会社IDCのデータによると、中国の金融業向けHCIにおけるSmartXの市場シェアはトップ3に入るという。

■医療・ヘルスケア

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■ハードウエア

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■金融サービス・フィンテック

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