アリババ及び傘下ファンド、今日頭条と子会社化の「TikTiok」へ出資か
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アリババと今日頭条のTikTok、両者の関係は新たな段階へ入ったようだ。
関係筋から得た情報によると、今日頭条はTikTokの子会社化を進めるため、新たな資金調達を行っているとのことだ。今日頭条へ出資を行うのは、アリババの馬雲(ジャック・マー)が共同設立した投資ファンド雲鋒基金(YF Capital)。子会社化後はアリババがTikTokへ出資するとみられている。
上述の関係筋によれば、現段階ではまだ交渉中であるものの、想定外のことが起らないかぎり、雲鋒基金およびアリババが、今日頭条とTik Tokに投資することはほとんど決まったようなものだという。
さらに現状のプランでは、アリババと雲鋒基金は今日頭条とTik Tokの董事会へ参加しない方針のようだ。この件については他メディアでも同様の見方をしているが、今回の資金調達において、今日頭条の力がかなり強いことを示している。
36Krは字節跳動副社長の李亮へコメントを求めたが、返ってきたのは「市場の噂にコメントするつもりはない。理解してほしい」との回答であった。アリババも同様にノーコメントの姿勢を貫いている。
2018年に入ってから、今日頭条の資金調達に関する報道が続いている。その後、TikTokの爆発的成長にともなって、子会社化の可能性についても、しばしば言及されるようになった。
6月21日、界面新聞がTikTok 独立の資金調達について報じた内容によると、現時点でTikTokの評価額は80億ドルから100億ドル。今日头条は現在新たな資金調達を進めており、雲鋒基金とKKRが頭条に接触している。同社の評価額は、TikTokを抜きにしても350億ドルである。
36Krはこの報道について字節跳動へ問い合わせたが、「この報道は事実ではない。誤った情報を拡散しないでほしい」と、返ってきたのはやはり否定のコメントだった。
5月21日、メディア長庚科技は、今日頭条の新たな資金調達ラウンドが完了に近づいており、出資元には雲鋒基金の影がちらついている。本ラウンドでの、头条の評価額は300~350億ドルであると報じた。
ユーザーに高品質のコンテンツとサービスを共同提供するため、字節跳動がネット業界の二大巨頭であるテンセントやアリババとの提携を望んでいるという報道もよく見かけるが、アリババ側は「市場におけるこのようなデマは理解が出来ない」とコメントし、雲鋒基金も、この噂を否定している。
さらに4月26日、個人メディアは、今日頭条がアリババを支持する可能性が高いと報道した。アリババは数十億ドルの投資準備が出来ており、今日頭条の新たな資金調達の場でこの巨額の融資額を提示するとともに、董事会への不参加という厳しい条件すら受け入れるというのだ。
しかしその翌日、アリババ・グループのマーケティング広報委員会委員長である王元師氏は、強くこれを否定した。「アリババは文化産業に対して大きな関心と戦略を持っている。しかしメディア産業については全くの門外漢だ。正直に言うと、我々のビジネス領域にメディア産業を組み込むような土台はないし、その方面に対する関心もプランもない。どう考えても不可能だ」
そうはいっても、字節跳動とアリババの距離はどんどん縮まってきている。巷では両社が手を組んでテンセントに対抗しようとしているのではないかとの見方が強い。
ある情報筋によれば、テンセントCEOの馬化腾氏はショート動画共有アプリ微視(WeShow)の発展を非常に重視しており、同社の総裁である劉炽平氏が、自らWeShowの指揮をとっているとのことだ。それと並行して投資範囲も着々と広げている。
その一方で、今年の春節以降、タオバオのホームページにはTik Tok専用エリアが開設され、TikTokのコンテンツからタオバオの商品ページへ飛べる機能も追加された。フォローアップ資料を見れば、これがTikTokの転換率に与えた効果は明らかだ。多くのアナリストが36Krに伝えたところによると、アリババは、Tik Tokがソーシャルメディアとしてインフルエンサーの役割を持っていることを非常に重視している。
つい先日、TikTokの月間アクティブユーザー数が5億人に到達した。莫大なトラフィックとユーザー数を保有しているということは、TikTokの付加価値が高いことを意味する。投資の面において、張一鳴(今日頭条のCEO)氏が曖昧な態度をとるのは、この優位性によるものだろう。
「張一鳴氏は確固とした信念のもと、自社を何者にも依存しない独立性を維持した企業へと育て上げた」Tik Tokの初回公表時、字節跳動副社長の李亮氏はこのように述べたが、今後も企業として独立性を保つことは出来るのだろうか。