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今月18日、ファーウェイ(華為技術)から独立したスマートフォンブランド「Honor(栄耀 )」が75インチのスマートテレビ「X1」を新発売した。価格は5999元(約10万円)。
4Kの超高精細ディスプレイでDCI-P3カバー率は92%、4x10Wスピーカーを搭載する。
特筆すべきは、子供の泣き声を感知する機能とピクチャーインピクチャー(PIP)での自動通知機能があることだ。HiLinkカメラ(2月リリース予定)の音声、映像の感知機能により、赤ちゃんが泣くとスマートテレビがカメラの信号を受信し、ポップアップウィンドウで赤ちゃんの状態を知らせる。
この商品は家庭の第2の携帯電話という位置づけで、マルチディスプレイの機能をさらにバージョンアップした。スマホをリモコンにしてテレビ画面を操作する機能、ミラーリング、二つの携帯画面をテレビに同時に映す機能、デバイス間データ共有機能などがあり、スマホを使って簡単にテレビの大画面を操作できる。
このほか、UX2.0を搭載し、雑誌のように美しいページレイアウトを実現。同時に、スマホの操作の要領で画面をプルダウンすれば頻繁に使用する機能や通知が表示される。
テレビ製品のラインナップでは、Honorとシャオミが55~65インチで激しく争う中、コストパフォーマンスをメインに打ち出しているHonor X1シリーズも好調だ。昨年の「618セール(6月18日前後に開催される中国最大級のECセールイベント)」期間、Honor X1は中国EC大手「京東商城(JD.com)」での販売台数や売上高などさまざまな記録を塗り替えた。
今回、Honorはスマートテレビ製品のサイズを最大75インチに拡大した。Honorがファーウェイから独立後、初めてリリースする大画面製品だ。
独立後のHonorはさらなる成長が予想される。ブランドもアップグレードしており、業界自体も伸びている。X1の 75インチモデルの投入でHonorのスマートテレビシリーズのラインナップが充実しただけではなく、Honorが今後すべての製品ラインナップをアップグレードしてハイエンド市場を開拓する可能性も示している。
一方、カラーテレビ業界ではなお大画面化が続いている。市場調査会社「奥維雲網(AVC)」は、2021年は65インチと75インチの市場シェアがそれぞれ2.6%、1.8%拡大し、2021年中国のカラーテレビ市場では平均サイズが2020年より1.9インチ伸びて53.1インチとなり、大画面化が加速すると分析している。
中国のカラーテレビは飽和市場でディスプレイの大画面化、平均価格上昇の流れになっており、Honorもさらに大画面ディスプレイ製品を投入する必要があるだろう。
(翻訳・二胡)
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