テンセント系旅行会社の同程芸龍が10月に香港IPOか
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中国のIPO情報サイト「独角獣早知道」は27日、旅行サービスサイト「同程芸龍」が10月初めに香港でのIPOを計画していると伝えた。同程芸龍はコメントしていない。同社は6月21日に、香港証券取引所に目論見書を提出している。
目論見書に調達予定額は記載されていないが、技術情報サイトのTechWebによると、10億ー15億ドル(約1100億ー1700億円)の調達を計画しているという。
同程芸龍は2017年12月9日、同程網絡(LY.com)と芸龍旅行網(eLong)が合併する形で設立。航空券や列車のチケット、ホテルのオンライン予約を手掛けており、特にホテルに強みを持つ。
芸龍旅行網は2015年、オンライン旅行会社最大手の携程旅行網(シートリップ)との競争に敗れ、同社に株式の37.6%を譲渡し傘下に入った。一方、同程網絡も同業他社との戦いで、劣勢に立たされていた。
両社は合併して騰訊(テンセント)グループ入りし、同社のSNS微信(WeChat)のエコシステムに活路を求めた。最近は微信内アプリミニプログラム(小程序)でシェアを獲得している。

ミニプログラム専門の統計プラットフォーム「阿拉丁(Aldwx.com)」によるデイリーチャート
目論見書によると同社の2017年の売上高は52億2600万元(約850億円)で、純利益は6億8500万元だった。同程芸龍が上場を急ぐのは、資本力があり、業績に勢いがあるうちにさらなるシェアを獲得しようとしているからだろう。
もちろん、同社の好調は、テンセントのサポートとは切り離せない。テンセントは同程芸龍の株式の24.9%を保有し、筆頭株主の座にある(第二株主はシートリップで出資比率22.88%)。ユーザーの誘導も、かなりの部分でテンセントに依存している。