36氪:你上面聊到人工智能技术的核心驱动力是数据,那么大公司掌握的数据越来越多,创业门槛变得越来越高怎么办?
陆奇:我其实一直在思考如何在安全、受保护的情况下共享数据。标注成本越来越贵,对创业者来说是很大的问题。所以从宏观上来讲,为了早期生态长期的健康,我们需要创造一个更开放的数据平台,让创业者能从中获益。这么做就像是十几年前云计算的兴起一样,它能把创业门槛拉得很低。
我希望以后会有一个数据生态,让与人有关的数据最终属于个人,他有权利决定在什么情况下、出于什么目的,让某个企业使用它的数据。在这个生态里,创业公司也可以得到用户的支持,例如用户对教育有热忱并且希望支持教育公司创业,他就可以将自己的数据开放给这家公司使用。我希望 YC 自己在这个点上也有所探索。
36氪:说到这里,我不得不问你对区块链的看法;一部分区块链理想主义者在尝试创建以身份为基础的生态,允许用户对个人数据享有权益。
陆奇:我对区块链技术长期看好,它的特性带来很多好处。
1. 对隐私和数据的保护。
2. 可以为创新带来不同的激励机制。目前,市场上已有的激励机制通常是财务层面的,例如股权和债券,但区块链技术在长期可能会带来激励机制方面的创新。
3. 更长期的是,通过数字化的形式,用户可以相互传递信任度。
具体创业形式还不确定,但是区块链技术会在上述这些方面降低创业的门槛。
36氪:能感觉到你非常迫切地想加快技术创新,加大投入,那你觉得目前即使是 Google、Amazon 这样的公司,对科研的投入也远远不够么?
陆奇:我认为是不够的。
首先,举个例子,现在的人工智能技术可以支持创建新型的医院。这个医院里,人工智能可以对医生、护士和病人的各方面状况进行数据化的呈现。实际上,李飞飞在斯坦福大学就在做这方面的研究,但是大学的投入有限,显然是跟不上实验进度的。
第二,造福我们社会发展的很多技术都是美国大学在 20、30 年前研究出来的成果。技术创新推动社会发展的源头是长期的科研投入,而我能看到的是,源头创新的速度已经跟不上了。
第三也是最重要的是,我们要问:谁是科研投入最大的受益者?最大的受益者是创业成功的人,其次是他们的投资人。但是目前,他们没有系统化的方式来为科研做投入。目前,美国依靠联邦政府的税收向科研机构拨款,但是我在 YC 希望推动更多主要受益人为之投入。
我和不少投资人私下交流的时候,发现他们其实乐意拿一部分钱出来做科研投入,但是目前还没有什么人把这件事有效地组织起来。我认为只要这样的大环境在,我就能找到志同道合的人来把原本脱节的利益绑在一起。
36氪:所以,你认为目前依靠政府税收拨款的科研投入方式不够好?
陆奇:我不太懂税收相关的政策,但是我觉得如果有更多的钱投入到科研,那会是个更好的世界。因为真正改变世界的创新发明往往是好奇心和想象力驱动的。大公司的研发通常是任务驱动,我并不是说任务驱动不好,而是我认为如果有更多好奇心和想象力驱动的科研会更好。
36氪:你刚刚也提到了技术促进公平,但这一点是有争议的,过去一百多年来的技术发展实际上伴随着贫富差距的不断加剧。你怎么理解人工智能技术带来的公平?
陆奇:促进公平是 YC 核心理念的一部分;YC 一直相信技术驱动的创新,但同时追求创新成果被全人类更广泛、更公平地享有。人工智能技术只是一个可以被利用的力量,它能达到什么结果需要全社会各个层面的创新。实际上,YC研究院也会研究全民基本收入制度和全民医疗保险制度,希望创造与新技术结合得更好的制度。
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マイクロソフト幹部を経て、百度(バイドゥ)のCOOも務めた中国の著名なプロ経営者陸奇氏が8月、米ベンチャーキャピタルのYコンビネータ(以下YC)中国拠点のCEOに就任した。
36Krは陸奇氏がなぜYCを新天地に選んだのかや今後のミッションについて、同氏にインタビューした。
ユーザーがサポートしたい企業にデータを提供
36Kr:AI技術の核心駆動力はデータだとおっしゃいました。大企業が膨大なデータを掌握し、ベンチャーにとっては参入の敷居は高くなるばかりです、どうしたらよいでしょうか?
陸奇:実際のところ、どうすれば安全な、保護を受けた状態でのデータをシェアできるか、ずっと考えてきました。起業家を助ける、よりオープンなデータプラットフォームを構築することが必要です。十数年前に登場したクラウド・コンピューティングのように、起業の敷居を下げるものとなるでしょう。
個人のデータが個人に属し、本人がどの状況で、どんな目的で、どの企業にデータの使用を許すかを決められるデータエコシステムができることを希望しています。例えば、ユーザーが教育熱心で教育関係のベンチャーをサポートしたいなら、自分のデータをその企業に提供できる、というような使い方が考えられます。YCでこの点も探っていきたいです。
36Kr:ブロックチェーンについての考えもお聞きしたいです。一部のブロックチェーン理想主義者は、ユーザーが個人データから収益を得られるよう、IDを基盤とするエコシステムの構築の可能性を探っています。
陸奇:ブロックチェーン技術は長期的な利益があると見ています。その特性は多くの利益をもたらします。具体的には以下のような恩恵です。
1.プライバシーとデータの保護
2.イノベーションに新たなモチベーション・メカニズムをもたらします。既存のモチベーション・メカニズムは、例えばストックオプションのように財務面のものが多いですが、ブロックチェーン技術はモチベーション・メカニズムに多様なイノベーションをもたらすでしょう。
3.より長期的にみると、デジタルな形で、ユーザーが相互に信用度を評価できるようになるでしょう。
研究開発を組織的に支援する体制をつくりたい
36Kr:技術革新を速めたいという切実な願いを感じます。グーグルやアマゾンといった企業であっても、研究開発への投資は全く足りていないと思われますか?
陸奇:足りていませんね。まず、例えばですが、現在のAI技術で新たな形態の病院をつくれます。その病院でAIは医師、看護士、患者をさまざまな面でサポートします。
次に、今、社会の発展に益している技術の多くは20―30年前にアメリカの大学でされた研究の成果です。社会発展に貢献する技術革新の初期には長期的な科学研究の投資が必要であり、現在は全く追いついていません。
また、最も重要な点として、研究開発投資から誰が恩恵を受けるか?という問いを考えなければなりません。それは、起業に成功した人、次に、投資した人であるべきです。でも今のところ、研究開発投資は体系化されておらず、アメリカ政府の税収からの支出に頼っています。でもわたしはYCでもっと多くの受益者が関わるようにしたいと思っています。
多くの投資家との交流の中で、彼らが科学研究への投資をしたいと思っていることに気づきましたが、今のところ、それを効果的に組織している人はいません。このような環境の中で、同じ考えを持つ人と共に、利益を投資と結び合わせることができると思っています。
36Kr:つまり、政府の税収に頼った科学研究投資では足りない、ということですね?
陸奇:税収に関する政策についてはあまり理解していないのですが、より多くの資金を科学研究投資に当てられたら、それこそより良い世界になります。なぜかというと、真に世界を変えるイノベーティブな発明の多くは、好奇心や想像力が起点になったものです。大企業の研究開発はあくまで仕事です。それがダメというのではなく、好奇心や想像力が原動力の科学研究が多くなればもっといい、ということです。
AI用いて格差を縮めるイノベーション
36Kr:技術が平等をもたらすとおっしゃいましたが、この点も議論があると思います、実際のところ、過去100年の技術発展は貧富の格差を広げました。AI技術がもたらす平等について、どうお考えですか?
陸奇:平等の促進はYC革新理念の一つです。YCは技術がイノベーションを加速させると信じてきましたが、それと同時に、イノベーションのもたらす成果が、全人類に、より広く、より公平にシェアされることを望んでいます。AI技術は利用できる一つのパワーにすぎず、それがどんな成果をもたらすかは社会の各方面でのイノベーションにかかっています。実際、YCアカデミーで研究していくのは全国民ベーシックインカムや全国民医療保険制度で、新技術と結びついたより良い制度を生み出せることを望んでいます。
インタビュー(下)に続く。
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