一个行业的商业版图扩展常常来自底层技术的突破,好比手游生态和高性能芯片——如果来到和嗅觉有关的行业呢?
36氪最近接触到的「气味王国」成立于 2015 年4月,他们立足于嗅觉维度,希望能够为各种气味商业应用场景提供系统解决方案。
嗅觉经济在逐渐起步。在商业级消费层面,许多做气味的公司一般是为商业体等大型场所提供气味调配、传播等方案,但气味王国的思路不同。
创始人兼 CEO 黄剑炜告诉 36 氪,传统的香精公司为企业提供的往往是单一气味的播放,比如为特定场所调配香气,但气味王国更多的是还原一个特定场景的气味,比如公园里的桂花香、手上报纸的油墨味,又或是日化产品中各种洗发水,沐浴露等特定的味道。这些气味不仅能够帮助用户增强记忆,还可以帮助企业建立品牌认知。气味王国通过总结气味的分类方式搭建气味数据库,从而实现气味的数字化、网络化传输和终端播放。
气味王国自 2015 年成立至今,花费了大量人力物力在研发中,2017 年开始商用落地。气味王国的首要落地场景是电影,其自主研发的产品包括气味电影播放器和VR气味播放器,可用于近距离、小空间内的气味切换及传播。
黄剑炜表示,多种气味传播的难点在于如何处理气味混淆和控制传播的有效距离。由于气味分子的属性,如果在电影中像传统的4D电影一样在大空间中播放气味,难以实现气味的无缝切换,因为切换时残留的气味没有办法被快速消除。
另外,气味源的积累也是难点。气味不像视觉图像或声响,有定量的工具用于衡量,另外储存也是难题。气味王国经过大量尝试才找到合适的高分子材料,可以较大程度保存好气味,同时也不会太过容易挥发或者相互反应。目前,公司的数据库有 1700 多种气味,涵盖了人们生活中所需的大部分日常气味,如血腥味、火锅味等等。
头戴式设备 X – Scent 2.0
在气味终端上,气味王国研发了穿戴式数字气味播放设备,现在在影院投放的 X-scent 2.0 头戴式可以配合影院的可拆换 3D 眼镜使用,电影播放过程中同步播放气味,气味种类达 16 种。3.0 版本设计成脖戴式,减轻了头上的重量,并且气味模块更小,有效气味传播距离在 25 公分左右,随着电影的播放,气味切换可以做到无缝衔接,不混淆。
从商业模式也可以看出气味王国自身定位偏向研发——气味王国专注在硬件研发上,销售方面选择与外部渠道合作。黄剑炜表示,以电影场景为例,电影渠道方自己大批量采购机器,投放到各个影院中,电影观众可以选择在票价的基础上增加 10 元使用设备,气味王国负责气味料盒的补充和运维。
“观众付费意愿都很强,使用过我们设备的观众一般都会愿意再次消费,因为一旦补充上嗅觉这一维度,体验真的非常不一样。”黄剑炜表示。
于影院而言,这是一门增量的生意——每次 10 元的价格不算高,而且能够显著提高观影体验,吸引更多客流。每部电影的气味提前适配时间在 1 – 2 周左右,为了配合电影的上映周期,料盒的更换频次也控制在 1 – 2 周一次。目前,气味王国已为近百部电影配上了气味,预计到年底全国有 50 家影院投放气味设备,明年将扩展至 300 家。渠道方回本周期在 6 个月左右。这部分业务已让气味王国进入盈利状态。
嗅觉与我们的大脑紧紧相连,也左右着我们的认知和决策,因此,一旦能够在承载气味的终端上做创新,想象空间是巨大的。黄剑炜表示,除了电影外,团队目前正在拓展更多落地场景,包括零售、旅游、汽车和医疗等。
“很难估算出一个准确的市场规模,但我个人觉得,和视觉、听觉有关的生意有多大市场,嗅觉的生意至少会有这些市场的五分之一。”黄剑炜说。
气味王国气味播放模块
以零售业务为例,气味王国的气味播放模块可以适用于各种气味的应用场景。如在商场选日化产品时,用户可以不用破坏外包装就能先闻到味道,判断是否喜欢再决定购买。又如,传统的香精公司销售人员在向客户展示气味时,通常需要携带多个样品,但有了气味播放终端+物联网,销售人员则可以通过气味王国的应用远程按成分比例播放气味。
在旅游场景,气味王国近日在杭州落地了西溪湿地气味体验馆,将气味与旅游景区结合,为游客提供沉浸式的景观体验。游客借助气味时光机游历西溪四季,体验各个景点,通过自助播放的2D/3D内容闻到各场景的气味。比如,当西溪湿地缓缓靠近,游客可以闻到泥土夹带青草的芳香,端午节时还可以闻到满载着端午香气的龙舟。
融资方面,气味王国曾于 2017 年底获 Pre-A 轮融资,投后估值 1.6 亿人民币。团队目前有近百人,CEO 黄剑炜曾任职阿里,曾创办杭州码客信息技术有限公司。团队还拥有来自海内外院校的电子信息工程、香精香料、高分子材料、化工、机械自动化等人才,及来自阿里巴巴、UT斯达康等机构的市场营销和管理人才。
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これまでにない消費体験を提供するために、「におい」に着目したスタートアップが中国で登場した。臨場感が大幅にアップするとして、映画館での導入が始まっている。
2015年4月に設立され、2017年に事業を本格化させた「気味王国(SCENTREALM)」は、従来の香料メーカーとは一線を画するアイデアで、未開拓の「嗅覚経済」シーンへ切り込む。嗅覚が大脳と密接な関連性を持っており、人の認知や意思決定に影響を及ぼす点に注目し、ブランド認知に紐づけられると考えた。創業者でCEOの黄剣煒氏は、「商業空間に香りを提供するというと、これまでは単一の香りで空間を満たすことが考えられてきた。我々は複数の香りを同時に用い、ある特定のシーンを再現することを主眼に置く」と説明する。日常生活で接触する大部分を網羅する1700種類のにおいを格納するデータバンクを構築し、ネットワーク化しているという。
まずは映画館への提供をスタートした。映画のシーンに合わせて臨場感を高めるにおいを拡散する。現段階では観客の頭部に装着するにおい拡散器を導入している。通常の映画観賞券に10元(約160円)の追加料金を支払うと拡散器を貸し出すシステムだ。「一度体験した観客はほぼリピートする。嗅覚で感じる映画の臨場感は、そのくらい特別なものだ」と黄CEOは自信を見せる。
ただし、課題も存在する。においの持続時間や拡散範囲をどのようにコントロールするかという問題だ。映画を例にとるなら、シーンの切り替えに合わせてにおいも切り替えたり、消したりできるのか。また、においの保管方法や保存期間に関する問題もある。多くの実験を経て、現在ではにおいの変質を防ぎ、比較的長く保存できる高分子素材を採用しているという。また、映画館用機器の次世代機種ではにおいの拡散範囲を25センチ以内にとどめ、においが混ざったり残留したりするのを防ぐ。
気味王国は製品開発に専念し、販売は外部に委託している。すでに約100作品の映画に製品を提供し、年内に国内50館の映画館で導入が予定されている。2019年には300館への導入を目指す。映画館側からも新たな集客ツールとして好評だという。
将来的には小売、旅行、自動車、医療などへの応用を目指す。小売現場ではシャンプーや洗剤などの香りを購入前に確認できたり、飲食店のメニュー選びに役立てたりといった用途を想定している。そのほか、博物館などでより臨場感のある展示を提案できると考える。黄CEOは「視覚や聴覚に関連する事業に大きな商機があると考えている。具体的な数字を出すのは難しいが、視覚・聴覚関連の市場と比較して2割ほどの市場規模があると推算する」と述べている。
気味王国は2017年にプレAラウンドで資金調達後、評価額1億6000万元に達した。従業員はおよそ100人。創業者の黄剣煒はアリババ出身で、過去にも起業経験を持つ。
(翻訳・愛玉)
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