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記帳代行企業向けに財務・税務業務システムやサービスを提供する「雲帳房(YunZhangFang.com)」が、シリーズCで3億元(約50億円)を調達した。2017年9月のシリーズBに引き続き、中国の投資会社ヒルハウス・キャピタル・マネジメント(高瓴資本)が出資を主導した。雲帳房はシリーズAで中路股份(Zhong Lu)から数千万元規模の出資を受けており、累計5億元を調達したことになる。
創業者でCEOの薛興華氏によると、今回調達した資金は人工知能(AI)を導入した財務・税務処理技術の開発と自動化率の向上、さらに、財務・税務業務のPaaS(Platform as a Service)の立ち上げに投じる計画だ。プラットフォーム上で社外の多くの開発者に同社の顧客資源を利用してもらい、関連アプリケーションの開発を進めてもらう。
2015年時点で中国の工商局に登記された中小企業は2000万社以上、個人事業主は5400万人以上存在するが、設立初期の小規模事業体は財務・税務業務を外注に頼るケースが多い。従来型の記帳代行サービスがこうした企業からの受注案件を大量に処理するには、多くの拠点を構え、大きなマンパワーも確保しなければならない。雲帳房は、業務を大幅に効率化するため、これらの代行サービス業者にツールを提供している。
今回、出資を主導したヒルハウス・キャピタル・マネジメントは、雲帳房について「彼らの技術と事業スキームは業界の向かうべき方向性を象徴している」とした上で、「テクノロジーの力で財務・税務業務を再構築し、中小零細企業の活性化や生き残りを支援する」と述べ、同社の理念に賛同を表明した。今後も長期的に協力し、業界のスマート化やエコシステム構築を支援していく方針を示した。
(翻訳・愛玉)
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