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「ダブルカーボン」(カーボンピークアウトとカーボンニュートラル)実現を目指す中国では、新エネルギー車の需要が急増し、リチウムイオン電池の原料価格が高騰している。電池用炭酸リチウムの1トン当たりの価格は、昨年3月は5万元(約95万円)だったが、今年3月には50万元(約950万円)を超えた。1年間で10倍に跳ね上がった計算だ。
リチウム高騰を受け、リチウム大手2社が飛躍的に業績を伸ばしている。「江西贛鋒鋰業(ガンフォン・リチウム)」が3月中旬に発表した2021年決算によると、売上高は前年比102.07%増の111億6200万元(約2100億円)、純利益は405.03%増の51億7500万元(約980億円)だった。
一方、ライバル企業の「天斉鋰業(ティエンチー・リチウム)」も、21年通年の利益が最大で前年2倍の24億円(約450億円)になると見込んでいる。
ガンフォンリチウムの22年1~2月期の売上高は前年同期比約260%増の約36億元(約680億円)、純利益は約300%増の約14億元(約260億円)だった。 4月4日現在の時価総額は2000億香港ドル(約3兆円)を超えている。
中国の民間調査機関「胡潤研究院(Hurun Research Institute)」が発表した「2021年胡潤世界富豪ランキング」によると、ガンフォンリチウム創業者の李良彬氏とその家族は資産を前年比155%増の365億元(約6900億円)とし、江西省一の富豪となった。
(36Kr Japan編集部)
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