AI時代の新たな情報入手方法?「虎博科技」がフラッグシップ検索エンジン「虎博捜索」発表

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AIを活用した金融情報検索エンジンを提供する「虎博科技(Tigerobo)」はこのほど、フラッグシップとなる個人ユーザー向け検索エンジン「虎博捜索」の正式な公開と全ての利用シーンに対応する製品ラインナップの成長戦略を発表した。同社は今後、虎博捜索をベースに商品ラインナップを拡充し、全世界のユーザーがより効率的に情報を入手できるようにする。

虎博科技は2017年7月に設立されたAI企業だ。同社はディープラーニングおよびNLP(自然言語処理)技術を基に、スマート検索、スマートレコメンド、マシンリーディング、総括、翻訳、世論分析、ライティングなど金融分野における7つの中核技術を独自に研究開発しており、これらの研究を土台にして、金融に特化したスマート検索エンジンや質問応答システムの虎博捜索、その他商品をリリースしている。

虎博科技の創業者・陳燁氏と虎博捜索のインターフェース

虎博科技が今回リリースした虎博捜索は同社初のフラッグシップ商品で、AIを活用した金融情報検索エンジンに位置付けられており、金融情報・データや取引の意思決定に対する法人および個人ユーザーのニーズを満たすことを目的としている。

「この検索エンジンの最大の特徴の一つは、同エンジンの情報とデータが全世界、全ネットワークの各種データソースを包含しており、ユーザーはフィールドを何一つ取りこぼすことなく情報を得られることだ。ロボットが入手できる情報である限り、問い合わせるだけでロボットが回答してくれる」。同社の創業者兼CEOの陳燁氏はこのように語り、「もう一つの特徴は、ユーザーが欲しい情報を口頭で問い合わせるだけでよいことであり、ユーザーの情報収集におけるハードルを大幅に引き下げられる」と付け加えた。

簡単にまとめると、ユーザーが虎博捜索の検索ボックスに自然言語で入力すると、ニューラルネットワークによって抽象的なロジックに対する解析と新たなコーディングが行われる。同製品はディープラーニング技術と自然言語処理技術を用いており、単純なキーワードの組み合わせによる検索ではないため、同検索エンジンの示す結果は一般的な検索エンジンのように単にURLを列挙するようなものではなく、システムによるコンピューティングでデータを総括し、ファイルを解析して正確に取り出してから提示される構造化された検索結果だ。

例えば「アリババのアクティブバイヤー」を検索するとしよう。虎博捜索はまず、「アクティブバイヤー」というワードを口語化されたワードとして自動識別し、次にアリババの最新財務報告書から関連コンテンツを取り出し、構造化および可視化された形式でユーザーに提示する。

現在、虎博捜索のデータと対象範囲は、市況、マクロ、業界、告知、研究リポート、ニュース、その他データなど多次元データを含む世界の主要な資本市場を網羅しており、情報のリアルタイムかつ全自動収集、解析、把握、総括が実現できるワンストップ型全般的金融情報データサービスを提供する。

虎博ロボット

虎博科技の創業者兼CEOの陳燁氏によると、モバイルネットワークの時代において、人々が情報を入手する手段はアプリに偏りつつあり、また、検索の効率は決して高くはないという。そこで、商品発表会の終盤に同社が紹介した「虎博ロボット」では、WeChat(微信)のプラットフォームを用いることで、友人と会話するようなやりとりを実現している。例えば、ユーザーがある株式のその日の売買回転率を知りたいならば、虎博ロボットに直接尋ねるだけで、ロボットが回答してくれる。

金融業界はデータ依存度が非常に高く、データの完全さと構造化に注力し、しかもそれらのデータを大量に公開している。こうした状況はAI技術を活用するのに比較的適しており、虎博科技も金融分野から市場に切り込むという選択をした。

現在、同社は金融以外に監督当局、金融機関、教育機関、メディア、第三者機関などを含む他の分野でもサービスを提供している。今後、同社はさらに医療やリテールなどの業界にも参入する予定だ。
(翻訳・虎野)

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