セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
【新華社北京9月16日】中国の車載電池業界団体、中国汽車動力電池産業創新連盟がこのほど発表したデータによると、8月の中国の車載電池搭載量トップ3社は寧徳時代新能源科技(CATL、12.99ギガワット時)、比亜迪(BYD、6.08ギガワット時)、中創新航科技(1.56ギガワット時)で、市場占有率はそれぞれ46.8%、21.9%、5.6%だった。1~8月の累計ではCATL(76.90ギガワット時、市場占有率46.5%)、BYD(35.96ギガワット時、同22.2%)、中創新航科技(11.38ギガワット時、同7.0%)が上位3社となった。
CATLは依然として他を大きく引き離し首位の座を維持している。一方、BYDはCATLの半分近くにまでシェアを伸ばした。今年に入り、CATLのシェアが50%を超えたのは1月と3月だけで、4月以降5カ月連続で50%を下回り、6月からは3カ月連続で小幅にシェアを低下させている。
BYDのシェアは顕著に拡大した。韓国の調査会社SNEリサーチによると、世界におけるBYDの車載電池搭載量とシェアは上昇し続けており、7月は車載電池搭載量で韓国のLGエナジーソリューション(LGES)を抜いて世界2位に浮上した。BYDの1~7月の世界搭載量は前年同期比4倍の30.3ギガワット時で、世界シェアは前年同期比5.3ポイント拡大し、世界3位となった。
業界関係者によると、有利な政策が新エネルギー車市場の目覚ましい発展につながっており、各地方は補助金の支給や自動車消費クーポンの発行などの消費促進政策を相次いで打ち出している。また、新エネ車の車両購入税免除が23年末まで延長され、新エネ車市場の発展を後押ししている。
興業証券によると、新エネ車市場の好況を背景に、車載電池の需要も増加しており、車載電池の世界需要は今年533ギガワット時に達し、25年には1200ギガワット時になる見通しだという。「第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)」期間中の年平均成長率(CAGR)は50.8%となり、本格的に「テラワット時」時代に突入するとみられる。
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録