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【新華社南寧9月26日】中国広西チワン族自治区南寧市でこのほど、開かれた第19回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会では、中国とASEANの新エネルギー車の産業チェーン・バリューチェーンのつながりがひときわ注目を集めた。
中国新興電気自動車(EV)メーカーの哪吒汽車(Neta)は、博覧会に新車種を多く出展したほか、タイ石油公社PTTと協力協定を締結した。双方は充電ポールの生産・設置、公共向け充電サービスなどで連携し、タイの新エネ市場を開拓する。
哪吒汽車は今年8月下旬、タイ市場への進出を果たし、タイの複数地域に新エネ車販売店を設立した。傘下のマーケティング会社で海外事業部を担当する陳宝(ちん・ほう)副上級ディレクターは、「タイ市場に進出してからこれまでに、5千台以上の受注を受けた」と紹介した。
中国の新エネ車は生産、販売台数が数年連続で世界首位を維持し、急発展を遂げ、多くのブランドと車種を抱えている。業界関係者は、中国のスマートEV産業は世界市場で一定の優位性を備え、自動車産業での中国とASEANの協力を深めているとの見解を示した。
マンガンの採掘・加工などを手掛ける南方錳業集団は、同自治区崇左に位置する製錬工場でマンガン鉱石を電解二酸化マンガンに加工し、国内や日本に出荷している。電解二酸化マンガンは新エネ電池の重要な原料であり、原料はマレーシアのマンガン鉱山から調達している。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効後、マレーシアのマンガン鉱石の関税率は3%から2.4%に引き下げられ、中国、ASEAN、日本を結ぶこの産業チェーンは、国際市場での競争力が強化された。
中国とASEAN諸国の産業の高度化と経済構造調整に伴い、新エネ車などの新興産業は融合型発展が進んでいる。新エネ車分野の中国とASEANの協力は、原材料貿易だけでなく、業界基準や人材育成などにも広がっている。
上汽通用五菱汽車は、インドネシアに工場を設置して市場開拓に力を入れており、同社製品は現地の消費者に支持されている。同社はまた、柳州都市職業学院と共同で学校を運営し、中国企業のインドネシア生産拠点向けに現地人材を育成している。
哪吒汽車の方運舟(ほう・うんしゅう)董事長は、中国企業がここ数年、ASEANの協力相手と力を合わせてスマートEV市場を開拓しているとし、今後はASEANのエネルギー改革による需要を満たし、ASEAN自動車産業の発展に寄与していくと述べた。
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