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中国の通信機器メーカーZTE(中興通訊)が、スマートフォンの5G(第5世代移動通信システム)対応機種を近く発売することがわかった。
ZTEは6日、福建省福州市でフラッグシップ機「Axon 10 Pro」の発表会を行った。4G対応機が翌7日から国内で発売されるほか、近日中にドイツやオーストリア、フィンランドでも発売されることを発表した。また、5G対応機の発売を控えていることも明かした。
同5G対応機種は国内メーカーとして初めて、すでに国内の三大キャリアで実機による速度テストを実施している。出荷への準備は整っているが、5Gのライセンス関係で承認待ちの状態にあり、発売時期は未定となっている。
同機はSoCにSnapdragon855を、5G用ベースバンドチップにSDX50Mを採用している。AMOLED曲面ディスプレイは6.47インチで、画面占有率は92%だ。リアカメラは4800万画素、2000万画素(広角)、800万画素(3倍ズーム)のトリプルレンズで、フロントカメラは2000万画素となっている。バッテリー容量は4000mAhで、指紋認証センサーを搭載している。
4G対応機種の価格はスペック別に、3199元(メモリ6GB・ストレージ128GB、約5万2000円)から4199元(メモリ12GB・ストレージ256GB、約6万9000円)となっている。
今年2月、バルセロナで開催された世界最大のモバイル通信機器関連見本市「MWC(モバイル・ワールド・コングレス)」では、ZTEを含む中国メーカー3社が5G対応機を発表している。シャオミの「Mi Mix3 5G」は、今月2日に欧州市場で発売に漕ぎつけた。ファーウェイの「Mate X」は6月の発売予定を前倒しすると見られている。
また、サムスンは同じく今年2月に5G対応の「Galaxy S10」を発表し、4月に韓国国内で発売した。さらに、中国四大スマホメーカーのOPPOとvivoは、今年の後半に5G対応機を発表する予定だ。
ZTE携帯端末部門のCEO徐鋒氏によると、5G版Axon 10 Proの価格は未定だが、シャオミのMi Mix3 5Gの販売価格599ユーロ(約7万4000円)を引き合いに出し、「価格以上の価値は約束する」としている。
(翻訳・愛玉)
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