ネットイース傘下の越境ECプラットフォームが実店舗オープン 「グローバルファクトリーストア」フランチャイズで全国へ

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中国IT大手「ネットイース(網易)」傘下の越境EC、「ネットイースコアラ(網易考拉)」が4月27日、浙江省杭州市中心部の複合商業施設「杭州来福士(Raffles City)」に「グローバルファクトリーストア」1号店をオープンさせた。

同店の面積は200平方メートル弱で、店内にはネットイースコアラのオンラインファクトリーストアで取り扱う化粧品、デジタル家電、食品、ライフスタイルやアウトドア関連商品など9カテゴリー、2万点の商品が並ぶ。価格や会員情報などのデータはオンラインと共有しており、顧客はオンライン店舗と同価格で購入できるほか、オンラインと同様の会員サービスが受けられる。

ネットイースコアラ・グローバルファクトリーストア入口近くに陳列された商品
ネットイースコアラ・グローバルファクトリーストアの商品陳列の様子
食品も重要な取扱商品のひとつ

1号店の出店は、ファクトリーストアのオフラインでの規模拡大を進めていくというシグナルだ。ネットイースコアラは年内に深圳、寧波、福州、武漢、重慶、成都など1級都市で12店舗前後の「グローバルファクトリーストア」をオープンさせる予定で、このうち1~2店舗が直営店、その他は加盟店になるという。

加盟店を中心としたビジネスモデルを通してネットイースコアラが打ち出すのは、パッケージ型ソリューションだ。全ての商品はファクトリーストアがまとめて配送する。その後同社はサプライヤーに提供するコンテンツ管理システム(CMS)を通じて販売データを集め、商品の調整や補充を行う。在庫管理、物流、カスタマーサービスなど煩雑な後方支援業務も全て同社が担う。加盟事業者は同社からデータ、商品、デザイン、ネットイースのゲームタイトル、インフルエンサーといった宣伝力など大量の経営資源を入手することが可能だ。

ピーターラビット関連の商品シリーズ

グローバルファクトリーストアの取扱商品はオンラインのファクトリーストアの商品のみで、外国製品やファクトリーストア以外の商品、同系列のセレクトショップサイト「網易厳選(YEATION)」の取扱商品は含まれない。現在、越境ECの形式で輸入された商品を実店舗で販売することはできないため、店内の商品は全て国産品である。品揃えを広げるため、同社は将来的に一般貿易の形式で商品を輸入する予定だ。消息筋によると、2019年後半には、グローバルファクトリーショップに輸入商品が並ぶ見通しだという。

先行きは明るいが懸念も

ネットイースコアラはグローバルファクトリーストアについて、大規模な出店は想定していないながらも、直営店は年内に収支が合う程度に、加盟店には独立採算制のもとで利益が出せるように、との初期目標を設定している。

最低限の投資利益率が確保できれば、グローバルファクトリーストアをどこへ拡張するかを考える必要も出てくるだろう。ネットイースコアラがまとめたデータによると、同社の越境ECで取り扱う外国製品、輸入商品の需要が非常に大きいのは二・三級または四級都市で、コンバージョン率も高い。これらの海外OEM製品はコストパフォーマンスが高く、二・三・四級都市のユーザーの消費者マインドに合致するのだ。

先行きは明るいが、懸念が全く無いわけではない。現状だとブランドを軌道に乗せる期間も数十年から1年にまで短縮できる。だが、これは市場での競争が激化し、入れ替わりが激しくなっていることも意味する。メーカーが手がけるブランドが時間という試練に耐えられるかどうか、定着できるかどうかが問題になるとみられる。
(翻訳・池田晃子)

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