中国EVのNIO、24年にも超高級車発売へ ベンチマークはマイバッハSクラス 

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中国の電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」が現在、超高級車の発売を計画中で、すでに設計の段階に入っていることが分かった。独メルセデス・ベンツの「マイバッハSクラス」をベンチマークに開発を進め、順調ならば2024年にも発表され、世界販売が開始される見通しだという。

中国メディア「国際金融報」がまとめた「22年1~6月100万元(約1900万円)クラス高級車販売ランキング」によると、1位がメルセデス・ベンツ「Sクラス」で1万2500台、2位がポルシェ「カイエン」で1万1500台、3位がメルセデス・ベンツ「GLS」で9200台で、4位以下もメルセデス・ベンツ、ポルシェ、BMW、ランドローバーといった海外の高級車メーカーで占められていた。

しかし、状況は変わりつつある。中国の自動車メーカーは22年後半から次々と高級車路線に乗り出している。中国EV大手の比亜迪(BYD)は11月、100万元クラスの高級車ブランド「仰望」を立ち上げ、23年1~3月期に最初の製品を発売すると発表した。また、広州汽車集団(GAC Group)傘下の新エネルギー車(NEV)メーカー「広汽埃安新能源汽車(GAC AION)」も9月、新たに設立した超高級車ブランド「Hyper(昊鉑)」の最初の製品「Hyper SSR」を発表し、23年10月の納車開始を予定していると明らかにした。

中国の自動車業界団体「全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)」の崔東樹・秘書長(事務局長)は、「(海外の)高級車メーカーは、電動化をゆっくりと進めている。これらのメーカーには長年培ってきたネームバリューはあるものの、NEV市場では明らかな優位性を発揮できていない。技術の蓄積や産業チェーンも万全とは言えない」とした上で、「中国メーカーは超高級EVを発売することで、NEV市場の空隙に切り込んでいくだろう」と述べた。

*22年12月24日のレート(1元=約19円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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