使用済みの出前容器、サステナブル文具に変身 脱炭素進む中国

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中国政府は2020年、30年までのカーボンピークアウトと60年までのカーボンニュートラルを目指す「双碳(ダブルカーボン)目標」を打ち出した。中国では現在、温暖化ガス削減を成長につなげるグリーントランスフォーメーション(GX)や持続可能な開発目標(SDGs)が社会各界の関心を集めている。

大手文具メーカーの「晨光文具(M&G Stationery)」はこのほど、フードデリバリー最大手の「美団(Meituan)」が進める環境保護プロジェクト「青山計画」と手を携え、宅配料理の使用済み容器をリサイクルした再生プラスチックで製造する「カーボンニュートラル文具」シリーズを打ち出すと発表した。

美団は、料理宅配サービスを展開する地域のゴミ回収業者と提携し、使用済みプラスチック容器を回収してリサイクル工場に送る。容器は破砕・洗浄・溶解のプロセスを経て、再生プラスチックの原料となる。晨光文具は、この再生プラスチックを利用して文具を製造する。

大手文具メーカー「晨光文具」の公式サイトより

カーボンニュートラル文具シリーズのゲルインクボールペンは、再生プラスチックを利用して製造することで、1本あたりの炭素排出量を約2.3グラム削減できるという。この製品シリーズは、第三者機関の炭素管理コンサルタント企業「碳阻迹(Carbonstop)」を通じ、カーボンフットプリントの算出とカーボンオフセットを済ませ、「カーボンニュートラル証明書」を取得した。

(36Kr Japan編集部)

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