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「アリババグループ」やサウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」などが出資するベンチャーキャピタル「eWTPアラビア・キャピタル(eWTP Arabia Capital、中国語名:易達資本」がまもなく10億ドル(約1320億円)調達を完了する。ブルームバーグが2月9日、伝えた。アジアや中東のスタートアップ企業に出資するという。
eWTPアラビア・キャピタルのマネージング&ファウンディング・パートナー李晋吉(Jerry Li)氏はインタビューに対し、「サウジアラビアには非常に大きな市場があり、中国にはグローバル展開の準備を進めているインターネットおよびテクノロジー企業がある。一方には市場があり、もう一方には技術がある」と語った。
eWTPアラビア・キャピタルはこれまでに、越境EC向けコンプライアンス技術プラットフォーム「辰海集団(STAR & SEA Group)」、東南アジアを中心に展開する美容ブランド「Y.O.U」、マタニティー&ベビーケア製品「MAKUKU」、インターネット通信のクラウドサービス企業「融雲(RongCloud)」など16社に出資している。
2022年5月には、「サウジ電気通信会社(STC)」やアリババ傘下のクラウドサービス「アリクラウド(阿里雲)」などと「サウジ・クラウドコンピューティング(SCCC)」を共同設立した。登録資本金は約2億3800万ドル(約314億円)。また同年2月には、インドネシアの宅配業者「J&T Express」がサウジアラビアに中東・北アフリカ地域最大のスマート物流産業パークを建設することを発表したが、eWTPアラビア・キャピタルも提携パートナーとしてこのプロジェクトに参加することが明らかになった。
「中国・サウジアラビア企業連合会」の設立が、23年2月6日に発表された。同連合会は、サウジアラビア通信情報技術省(MCIT)の助成を受け、eWTPアラビア・キャピタルが運営を担う。
*2023年2月14日のレート(1ドル=約132円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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