中国CATL、スイス上場計画に遅れか 中国当局が巨額の資金調達を懸念

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中国車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)のスイス上場計画に遅れが生じている。同社はこれまで2023年5月の上場を目指していたが、新たな日程は明らかになっていないという。ロイターが報じた。

CATLは、グローバル預託証券(GDR)の発行を通じてスイスで上場し、少なくとも50億ドル(約6600億円)を調達する計画で、資金はハンガリーでのバッテリー工場建設を含む欧州での生産能力拡大に充てる方針を示している。

関係者によると、CATLは23年1月末までに中国証券監督管理委員会(証監会)から認可を受ける予定だったが、証監会が大規模なGDR発行に懸念を示し、手続きが長引いているという。証監会は、CATLが22年6月に国内での第三者割当増資で約449億元(約8600億円)を調達したにもかかわらず、さらに巨額の資金調達を進めることを疑問視している。

金融調査会社「Dealogic」によると、CATLの第三者割当増資は、22年に実施された株式資本市場取引としては中国最大、公募増資(FPO)としては世界2位の規模だった。

CATLの3月21日の株価(中国A株)は393.8元(約7560円)、時価総額は9620億元(約18兆5000億円)。

中国車載電池CATL、欧州第3の工場建設を検討 

*2023年3月21日のレート(1元=約19.2円、1ドル= 約132円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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