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海外旅行がブームになるにつれて、景色が美しくロマンチックな海外挙式を選ぶ若者たちが増えている。
中国民政部が公表したデータによると、中国では毎年約1000万組以上のカップルが入籍しており、そこに6000億元(約9兆6000億円)の消費が生まれている。今のところ、その中で海外ウェディングが占める割合は約1‰(約1000分の1)に過ぎないが、将来的には10%超まで上昇し、海外ウェディングが600億元(約9600億円)規模の市場になることが見込まれている。
中国の海外ウェディングサービス業者は一般に、標準プランとオーダーメイドプランを提供している。従来はニッチ業界だったが、急激な業者の増加で競争が激しくなっており、集客難という問題が生じている。ウェディングサービス業者がオフライン経由で1人の顧客を獲得するために支出するコストは5000元(約8万円)で、カウンセリングの段階だけでも500元(約8000円)もかかる。オンライン経由の成約率もオフライン同様に低く、コストは急速な上昇傾向にある。
その一方で、消費者の側も、似たような業者が多い中で、どの業者が信頼できるのかが分からないといった悩みを抱えている。
「椰子海(hicoconut.com)」は、世界の結婚式場とブライダル業者の検索を切り口とするO2Oプラットフォームだ。情報提供を通じて、ユーザーの挙式場所の選択をサポートする。
同プラットフォームでは結婚式場、海外のブライダル業者とプランナーを紹介するのみにとどまっている。価格関連の情報すら掲載されていない。同社がこれまで海外挙式を行う人々の消費状況を観察する中で、顧客の核心的なニーズを分析した結果、目的地と挙式の日取り選びを支援することが最大のソリューションであることがわかったからだ。これらの検索機能を提供することによって、ユーザーを取り込んでいる。
椰子海のサイトでは、バリ島や沖縄などの人気地点を含む世界の約60カ所の、数百軒もの式場情報を有している。海外ウェディング業界の大手50社以上がプラットフォームに加わっており、市場シェアは30%に達している。ユーザーは目的地を選択して結婚式場を確定した後、業者を選択してコンサルティングを経て、サービスを申し込むことができる。同プラットフォームでは式場の利用に関する詳細情報や気候、ロケーションなどの意思決定に必要な情報、結婚式場や業者のレビューも提供されており、ユーザーは安心して目的地と業者を選択することができる。
結婚式場の日程を確実に抑えられるように、同プラットフォームは管理システムを自社開発した。世界の結婚式場に接続し、現地のシステムで予約情報が更新されると椰子海で同期されるようにした。顧客も業者も世界の各式場の予約状況をリアルタイムで検索することができ、結婚式場に何度も問い合わせて日程調整をする手間が省ける。
最近、同プラットフォームでは結婚式場の日取りに関する検索件数が月平均で1000件を超えており、毎年約3000組のカップルが同プラットフォームを介して結婚式場を検索し、業者へのコンサルティングを依頼している。今後もアクセス数を拡大させ、より多くの目的地を取り揃えて、商品とサービスを市場に行き渡らせることを目指す。
(翻訳・虎野)
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