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中国の電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」が、核融合技術を開発するスタートアップ企業「Neo Fusion」に出資した。制御核融合を世界的に商業利用するための技術を20年以内に開発することを目指すという。5月19日、ロイター通信が伝えた。
Neo Fusionの登録資本金は50億元(約990億円)、うちNIOが9億9500万元(約200億円)を出資して19.9%の株式を保有し、蔚来資本(NIOキャピタル)が5億500万元(約100億円)を出資して10.1%を保有するという。
この件についてNIOは、「(Neo Fusionへの)出資を通じ、核融合技術の研究と商業化の促進を後押しすることで、長期的に持続可能なエネルギー開発への貢献を目指す」と述べた。
核融合エネルギーはクリーンで効率が良く、人類の持続可能な発展のために不可欠なエネルギー源の一つとされている。核融合技術の開発は現在、科学研究から工学的実践や商業的活用に向かう大きな転換期にあるという。
米OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、米国の核融合スタートアップHelion Energyに3億7500万ドル(約520億円)を出資し、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏は、カナダの核融合企業General Fusionに出資した。米マイクロソフトはすでに、Helion Energyと電力購入契約を締結しており、2028年に電力購入を開始する計画だという。
*23年5月24日のレート(1元=約19.7円、1ドル=約139円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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